Twenty-four
「あけましておめでとう!今年もよろしく、
お年玉頂戴!」
雲「何で僕に言うの。」
「義姉
「正月早々咬み殺されたいの?」むー!」
雲「大体なんでここ(応接室)にいるの。正月だから草食動物と何かやるんでしょ?」
「行かないよ?って、何で知ってるの?」
雲「赤ん坊が誘ってきたんだよ。群れたくないし、仕事が多かったから断ったけどね
断った一番の理由は夕翡に会いたくなかったからだよ」
「酷いな〜。傷ついたぁ〜。」
夕翡は床でごろんごろんしながら、軽い調子で言った。
ひとっつも傷ついているようには見えない。
雲雀のきつい言葉は挨拶であり半分冗談だと分かっているからだ(半分本気だとも)
雲雀は夕翡の存在を無視して、書類整理を続けた。
「ねー。恭君はツナのこと好きー?」
雲「嫌い。」
「じゃぁ、気になる存在?」
雲「・・・・・・・・・・・・・・興味はあるけど・・・。それぐらいだよ。何?」
「ううん〜。別に〜。」
雲雀は、今日の夕翡が変だと勘付いていた。
最初から雰囲気がいつもと違うと思っていたが、こんな質問らしくない。
行動としてはいつもどおりなのだが・・・・
しばらくすると夕翡は急に立ち上がり・・・部屋から出て行った。
しーんとした空気・・・少し居心地が悪い。
雲(はぁ。調子狂うな。)
「ワオ。恭君にとって私って意外と大切な存在だった?」
雲「帰ってくるのも早いね。無断で心読まないでくれる?で、なにその格好。」
「可愛いでしょー♪」
雲「
はっ(嘲笑」
戻ってきた夕翡は、なぜか着物姿だった。
手にはお盆を持っていて、お餅が乗せられている。
草壁にもらったらしい。
夕翡はニコニコ笑って、雲雀のそばにもちを置いて自分のを食べ始めた。
雲「夕翡、何かあった?」
「ん〜。あっ!質問した時?妙に暗くてごめんね☆」
雲「うん。うざさが戻ったみたいで・・・・。で、何があったの?」
「・・・・・・ね、恭君。真面目に答えて?・・・ツナに、恋愛感情は?」
夕翡は珍しく・・・かなり稀に真剣な声で・・・不安そうな目で雲雀を見つめた。
雲雀はうっと喉に言葉を詰まらせる。
正直言って、雲雀はツナのことが嫌いではない(と思う)
けど、群れるのは嫌いだし。恋愛感情があるのか?と聞かれても・・・
雲「嫌い・・・じゃない。」
「即答じゃない上に、嫌いって言われないってことはツナに脈あり♪」
雲「ねぇ、本当に何なの?」
「・・・・今年はいろいろあるから・・・好き合ってるなら・・今のうちにラブラブさせたいなぁって。」
雲「いろいろ?」
「いろいろ。なるべく明るくしたいけど・・・変えられない過去もあるし。どう明るくしろと・・・・。」
ハァ
柄にもなく夕翡はため息をついた。
心配なのだ・・・コレからツナたちに起こる災いが・・・
キャラ崩壊してくれていれば簡単なのだが(((オマ
雲「君らしくないね?」
「え?」
雲「君はいつでも明るくポジティブでいればいいんだよ。それが夕翡でしょ?」
「そーだけどー。はぁ。」
雲「チッ)粘るなよ。」
「何で舌打ち!?まぁ、そのうち元気になるから心配しないで。」
雲「心配なんてしてない。ただ・・・・調子が狂うだけ。」
「
え?ツンデレ?コレツンデレかなァあ!?///あっ、恭君がお願い聞いてくれたら元気出るかも!!」
△夕翡は「きらきら流し目」を使った。
△雲雀は寒気を覚えた。
嫌な予感しかしないが・・・雲雀は一応聞いた。
雲「何。」
「コレ来て一緒に初詣行こう!ツナ誘ったら怒られ断られ・・・;;」
雲「
一人で逝ってくれば?」
夕翡が取り出したのは着物だった。
あぁ、もちろん女物。
そりゃぁ、断られるはずだ。家でならともかく女装して外に出るなんて・・・風紀委員長の面目丸つぶれ。
雲雀は怖い笑みを浮かべているが、それにひるむ夕翡ではない。
「えー。ダメー?」
雲「無理。君の脳みそ壊れてるんじゃないの?」
「失礼な! はー、ごっきゅんでも誘おうかな〜。」
雲「誰にいっても断られるよ。」
「可愛いのに・・・。夜だと特に扇情的だよーvV頬をかすかに赤く染めて喘ぐ恭君の視線の先にはツナが(ブハッ」
自分で妄想して、鼻血を出して倒れた・・・アホだ。
雲雀は「応接室が汚れる」と顔をゆがめる。
見る限り、夕翡は元気になったようだった。
「元気になった見たい!BL不足?妄想不足かな??」
雲「はた迷惑な話だね。」
「うん!あと・・・ツナが好きになったらいつでも言ってね!」
雲「永遠にないよ。」
「(10年後はそうなのに)ツナには人を惹きつける才能があるから。」
そして、嵐は去っていった。
「誰が嵐!?嵐はごっきゅんでしょ!」
ちゃんちゃん!((オマ[ 24/100 ][前へ] [次へ]
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