クアットルディチェージモ

「ニーハオ」

「本当に雲雀さんそっくり・・・」

「風様〜っっ!愛してます」

「ありがとうございます」

「――っ!!」




にっこりと笑う風に夕翡は頬を赤く染めた。

骸はムスッ←試練見学にきていた




「私は、ボンゴレ10代目の指導力をテストします」

「指導力?」

「んだ、そりゃ」

「つまり、調教力でしょ?」

「崖からつき落とすぞ」

「はは。調教力なら俺に任せろ!」

「そのネタ引っ張るな!それで・・・何をすれば??」

「簡単な、鬼ごっこですよ」



にっこりと笑う風。

雲雀では絶対に見れないような、スマイルにツナの胸が微かにドキッとしたのは内緒だ。



「僕帰る」

「雲雀さん!!?」

「風、誰が参加するの?」

「全員で構いませんよ?お好きなように」

「・・・ずいぶん余裕だな」




ギロリと獄寺に睨まれても、変わらず風は笑っていた。

夕翡は幸せすぎて、今にも卒倒してしまいそう・・・

雲雀はツナの制止も聞かず、バイクにまたがり帰ろうとしていた。

風は雲雀が帰っても気にしないようだし、ツナとしても雲雀を傷つけるようなことはしたくない。

だから、強く止めようとはしなかったのだが、夕翡が雲雀に近づき耳元で囁いた。




風にツナとられるよ?




ガンッ!!←頭にトンファー


「は?」

「いった〜!!」

「何馬鹿なこと言ってるわけ。咬み殺すよ?」

「やきもちやいてたく せ にっ」


ドガッ←お腹にトンファー


「うげっ!!酷い;;; 女の子にとってお腹って超大事だよ!?!」

「煩い。夕翡変なこというからでしょ」

「変なことじゃないもーん」




クスクス笑う夕翡を、雲雀は不機嫌そうな顔で睨みつけた。

気配に敏感な雲雀だ。ツナが風に一瞬でもドキッとしたことくらいすぐに分かった。

別に、浮気の心配をしてるわけじゃないけど・・・そんなの見ていたくなくて。




「ま、風はリボーンと「夕翡」ふわい」

「てめぇ、変なこと言ってると脳天ぶち抜くぞ」

「リボ風なし・・・? っ、楽しみにしてたのにーー!!」

「・・・リボ風って何「風、お前は黙ってろ」はぁ。 ??」

「だから、心配せずに試練を受けようー」

「戦えないなら興味ない」

「ツナも説得して」

「雲雀さんを巻き込みたくないから」




プイと夕翡の意見に全面反対の姿勢を見せたツナ。

ここに夕翡の味方はいない←

まぁ、味方なんていようといまいと関係ないのが夕翡だが。




「ええええええええええええーーーーーーー。鬼ごっこやろうよ。風と戦ってもいいから!!」

「余計なこと言うな!!」

「・・・強いの?」

「そりゃぁ、もう「夕翡!」ツナ!!邪魔しないの!折角恭君と風のコラボが見れそうなんだからー!!」

「は??」

「このそっくりな2人だよ!?ここにアラウディ様が入ったらっ・・・もう、やばい・・・」

「夕翡ちょっと」




ツナに手招きされ、夕翡は首を傾げながらそこからはなれた。

ツナはムスッとした顔で、ぼそぼそと話す。




「あのさ、俺は雲雀さんを絶対に巻き込みたくないんだって」

「そんなこといって。雲の守護者の時点で巻き込んでるんだからね?」

「そりゃぁ、分かってるけど・・・」

「恭君が戦闘マニアの恭君が、いつまでも引き下がってるわけないでしょ?」

「う・・・」

「大体、今帰したら絶対並盛の見回りに行って不良ボコボコにしてくるよ?」

「え゛」

「そのまま陵辱されちゃったりして〜。」

「ま・・・まさか・・・あの雲雀さんが・・・ね・・?」




ツナは苦笑しながら夕翡を見たが、ニコニコ笑うばかりで夕翡は何もいわなかった。

それに、何かを感じたのか(見事洗脳され)

ツナは雲雀の元へとたとた歩いて行って。




「何」

「あの・・・やっぱり、帰らないで下さい・・・」

「は・・・?」

「その・・・雲雀さんいないと・・寂しいですし」




天然なのか、計算なのか・・・

ともかくとして、雲雀とツナの顔は真っ赤だった。

見ているメンバーの方も恥ずかしくなってくるぐらい。




「バカップルー♪白黒ツナ?可愛いよね〜」

「確かに、今の黒さがねぇな」

「子供ですね」

「うん。14歳ですから。青春だなっ!」

「お前もそういう年頃のはずなんだけどな」

「私に求められても」

「では、初めてもいいですか?」

「OK−」

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