ドォディチェージモ

「・・・・・・可愛ぃぃいいい!!!」

「「「「待て待て待て!!」」」」



出てきたボックス兵器に、目をハートにしてメロメロな夕翡に一同(10年前メンバー)一斉につっこんだ。

ツナなど、驚きのあまり蒼白。

夕翡はぎゅぅとボックス兵器を抱きしめる。



「・・・・それ・・・なんなの・・・」

「こ、これは・・・」

「夕翡のために、夕翡がヴェルデに作らせたボックスですよね・・・」

「ありえねぇほどの金を払ってな」



ボックスのことを知っていた、大人メンバーは苦笑した。

そう、そのボックスは簡単にいってしまえばミニ沢田綱吉←

本当に、ツナにそっくりのその・・・ボックス兵器は、夕翡の手にちょこんと乗るぐらいの大きさだった。



「もー!!最高です!!幸せ!!10年後の私天さーい!!」

「いや、変わらずアホで馬鹿だってことが分かった」

「変わらずブラコンなのな〜」

「ていうか・・・・10代目を戦わせるきかよ!!」

「10年後の私何考えてるの!?」

「「「「おい」」」」



わずか数秒で、自分の意見を180度変えた夕翡。

ツナが大好きな夕翡が、ツナそっくりのボックスを作らせるのはありえなくもない話だが。

それを戦わせるのは天と地がひっくり返ってもありえないだろう。



「夕翡さんのボックスは特殊でね、七属性は戦闘用じゃないんだ」

「え?」

「他の属性でそのボックスを開匣してみろ」



リボーンに言われ夕翡はかなり渋々とミニツナをボックスにしまった。

そして、今度は紫・・つまり、雲属性の炎でボックスを開く。

すると・・・・

「恭君ーー!!」

「雲雀さん!!?」

「はっ!?」

「はは!おもしれー」

「なっ!雲属性でこれってことは・・・・・」

「うん。属性によって・・・綱吉君、雲雀君、山本君、獄寺君、骸君、クロームさん・・だったかな?」

「へぇ〜。10年後の私グッジョブ」



またもや、180度意見が変わった。

夕翡はにっこにっこと幸せそうに、ミニ雲雀を抱きしめている。

どうして晴と雷はないのか?とか

骸もクロームも霧じゃないのか?とか、そんな疑問はまったくないorどうでもいいらしい。

逆に、ツナたちは気になる←



「お前の意思によっていろいろ変わるはずだ」

「了解!ってことで、霧!」



ボゥ


霧の炎をリングに灯し、ボックスに差込み・・・出てきたのは当然クロームだった。

骸はちょっとショックを受けた。

夕翡は大喜びだが・・・



「炎を2種類混ぜれば、2人でも出せるはずだし。多分」

「きゃっはー、便利〜!最高すぎる」

「最悪すぎる」

「気持ち悪すぎて反吐が出るよ」

「獄寺は俺のなのな〜」

そんなの知るかボケェ。でも、じゃぁ・・・武器としては使えないの?」

「うーん・・・唯一、雪属性がアニマルになったけど。それに、基本自分の武器を使っていたからね」

「そうなんだ」



つまり、それは・・・夕翡がリングやボックスなど関係なしに、10年前の武器で十分の強さを誇っているということ。

・・・・・やっぱ、最強なんだね。



「じゃぁ、帰ろうか」



そして、各々はボンゴレアジトへと帰っていった。

外にミルフィオーレの兵士はなく、何の問題もない。

明日に備えて寝るのみ!!



「一番最初はコロネロかな〜。早く風様に会いたい」

「風?」

「恭君に激似!!本当に>w< やわらかい雲雀さんて感じだよ〜」

「ふぅん」

「あれだね。どっちが本物でしょう?って当てっこしたい」

「そんなに似てるんだ。」

「ていうか、うぜーんだよ、夕翡!!眠れねぇ!」

「獄寺、夕翡に当たるなって」

「うるせぇよ、駄犬の分際で」

「んだとっ!!」



そうして、夜は更け・・・朝が来る。







***







「よく眠れ・・・てねーみてーだな」

「ふわぁ〜」

「・・・結局何時間も喋ってたし」

「どっちにしても興奮で寝れなかったけどねっ!!」

「畜生・・・」

山「ふわぁ〜。で、なにすんだ?」

「最初はこいつだ」



そういって、部屋に入ってきたのは。

金髪ショート、バンダナをつけた青年。



夕「ぶっはぁ!」

「夕翡が出血多量で倒れたけど」

「放っとけ」

「はは。大丈夫か?コラ!」



コロネロだった。

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