情報屋と何でも屋C


(会話文のみ)

「ところでさ、四木さんのどういうところが好きなの?」

「全部!」

「即答かよ……。」

「挙げていこうか? まずはあの鋭い瞳かな! はぁ、あの瞳に映りたいなー。次はあの声かな。名前呼んで欲しいなー。四木さんって丁寧な喋り方だけど、」

「ストップ。もう良いよ。」

「えー!? まだ話し足りないんだけど!」

「日が暮れそうだからやめておく。」

「折原君から振ったくせにー。」

「そんなに四木さんが好きなら、告白すれば?」

「こ、告白なんて……そんなこと出来ないよ!」

「は?」

「だってだって、四木さんは私のことなんてただの何でも屋としか思ってないだろうし、私も四木さんのこと詳しく知ってるわけじゃないし……!」

「情報料と交換で良ければ教えてあげるよ?」

「……やめとく。それなら、四木さんの仕事をたくさん受けて、私が直接知りたい。」

「へぇ。」

「というわけで四木さんの仕事は無い?」

「残念ながら。」

「……はぁ。」

「でも、俺の紹介を待つだけで良いの?」

「んー……。」

「さっさと告白して付き合えば? なまえ、見た目はまぁ良いんだし。」

「え?」

「中身は残念だけどね。」

「……眉目秀麗だけど極悪非道な折原君よりはマシだよ。」

「人聞きが悪いなぁ。」

「事実じゃん。」

「ま、付き合わなくてもキスやセックスは出来るよ?」

「うわ……。」

「何その反応。」

「別にー? 折原君は年下の女の子にそんなことしてるんだろうなーって思っただけ。」

「やだなぁ、俺が無理矢理するわけないだろ。頼まれたら相手してやるだけさ。」

「うわっ……上から目線……!」

「俺も罪な男だよねぇ。」

「捕まれ。」

「……話が逸れてるんだけど。」

「え? 折原君は外道だって話じゃなかった?」

「そんな話を自分からするわけないって。まったく……。」

「はぁ……四木さんの仕事受けたいー。」

「だから無いって。」

「折原君のケチーロリコンー捕まれー。」

「……いっそ部下として働くとか?」

「……! それだ! 折原君天才! ありがとう!」

「マジ?」





◆161230〜170623

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