情報屋と何でも屋@
(会話文のみ)
「四木さんって格好良いよね！」
「…久しぶりに会ったっていうのに、開口一番がそれ？」
「えー、久しぶりだっけー。しょっちゅう折原君の顔見てる気がするのは気のせいかなー。」
「…仕事では頻繁に会ってるけど、プライベートでは久しぶりだろ。」
「プライベート？今日も仕事でしょ？」
「…半分プライベート、半分仕事かな。」
「ねえねえ、四木さんって恋人居るのかな！？」
「さあ。知りたいなら情報料を貰うよ。」
「けちー。そんなんじゃモテないよ。」
「なまえが思っているよりずっとモテてるよ。」
「でも私なんかじゃ相手にされないかなー。四木さんって本当に格好良いもんね。」
「…なまえが年上好きだなんて知らなかったな。」
「年上なら誰でも良いわけじゃないよ？四木さんだから好きなの。」
「あっそ。」
「今日偶然ばったり会えたりしないかなあ。」
「…さあ。」
「あ、でも、折原君と一緒に居たらデートだって勘違いされるかな…。」
「は？」
「やだなあ…私が好きなのは四木さんなのに…。」
「…なまえが何を言っているのか分からないときがよくあるよ。」
「はぁ…。勘違いされるの嫌だから、帰って良い？」
「良いわけないだろ。」
「だってー、報酬は良いけどさ、四木さんに勘違いされるのは嫌だもん。」
「…。」
「折原君？」
「…分かった。報酬だけじゃなくて、四木さんの情報もあげるよ。」
「本当！？」
「ああ。」
「じゃあ行こっか、情報屋さん？」
「…なまえと話していると調子狂うよ。」
「へー。」
「行くよ、何でも屋さん。」
◆160909〜160915
拍手ありがとうございました！
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