03
《黄巾族って分かります?》
{さんごくしの ですか}
[それで合ってるんですけど、まあ、それを名乗ったギャングってとこです。]
{あっ まちにいる きいろい ぬのの ひとたちですか}
[そうそう、それです。]
《そういえば…今、ダラーズと黄巾族って、緊張状態なんですよねー。》
[へえ。]
{ダラーズ とは なんですか}
内緒モード【…やっぱりそうなんですか?臨也さん。】
内緒モード《うん、マジだよ。君も当然聞いてると思うけどねえ。》
内緒モード《黄巾族の人達は、斬り裂き魔がダラーズじゃないかって疑ってるみたいだよ。》
内緒モード【そうですか…。】
[ダラーズも黄巾族と似たような、若い人達の集団ですよー。]
[ただ、これといって特徴が無いから目立たないんですけどね。]
《その二つの組織が、この前の斬り裂き魔事件以来、いろいろ危ない状態なんですよー。》
{どういう ことですか}
《ええとですね、こないだの斬り裂き事件で、ダラーズにも黄巾族にもそれぞれ被害者が出てるんですけど、どうも、お互いがお互いを犯人だと思ってるっぽいんですよねー。》
《ほら、結局犯人も捕まってないし。》
《なんだかんだで、あの"リッパーナイト"以来、ぱたっと事件が途絶えちゃいましたから。だから、いろいろな憶測が飛び交ってるんですよね。》
《それで、黄巾族とダラーズの人達は、自分達の仲間をやられてるわけですから。犯人を見つけないと、お互いの面子が保てないわけですよ。》
【…ダラーズの方は、そんなに面子自体には拘ってないですけどね。ただ、仲間の借りは返したがっていると思います。】
《で。今の状況になってるってわけです!》
【まあ…お互いのことをよく分かっていないでしょうからね…誤解もあるんだと思います。】
{そうですか ありがとうございます}
《なんにせよ、斬り裂き魔の真犯人が両方の手でリンチにでも遭わないと…このままいったら池袋に血の雨が降りますよー。恐いですよー。抗争って奴ですね!》
【…そんなことにならないように祈ってますよ。】
{あの すいません 私は 今日は これで}
【あ、はいー。罪歌さん、お疲れ様でしたー。】
《おつかれさまでっす☆》
ーー罪歌さんが退室されました。
[罪歌さん、おやすー。]
[ありゃ、一足違い…。遅れついでに、私も今日はそろそろ落ちますねー。]
《あれ?セットンさん、今日は早いですね?》
[ちょっと客が泊まりに来てるもんで。]
「ではまた、おやすー。」
《はいー。》
【お疲れ様でしたー。】
ーーセットンさんが退室されました。
内緒モード【斬り裂き魔が早く警察に捕まってくれれば…いろいろとはっきりして、黄巾族の人達と喧嘩する理由は消えるんですけどね…。】
内緒モード《どうかな。黄巾族もダラーズも一枚岩じゃないからねえ。》
内緒モード《私利私欲に走って、抗争って名目でカツアゲとかしたりする奴らも出るだろうし。それが進めば、本当の抗争になるだけさ。》
内緒モード【そんなこと…させませんよ。】
内緒モード《どうかな。もう、君にも止められないんじゃないかな。》
内緒モード《黄巾族の方はーー君には止めようもないしねえ。》
内緒モード【それでも…させません。】
内緒モード《ふうん…楽しみにしてるよ?》
《じゃ、私も今日はこれで!》
【お疲れ様でしたー。】
ーー甘楽さんが退室されました。
【ではでは。】
ーー太郎さんが退室されました。
ーー現在、チャットルームには誰もいませんーー
◆161023
←