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《黄巾族って分かります?》

{さんごくしの ですか}

[それで合ってるんですけど、まあ、それを名乗ったギャングってとこです。]

{あっ まちにいる きいろい ぬのの ひとたちですか}

[そうそう、それです。]

《そういえば…今、ダラーズと黄巾族って、緊張状態なんですよねー。》

[へえ。]

{ダラーズ とは なんですか}

内緒モード【…やっぱりそうなんですか?臨也さん。】

内緒モード《うん、マジだよ。君も当然聞いてると思うけどねえ。》

内緒モード《黄巾族の人達は、斬り裂き魔がダラーズじゃないかって疑ってるみたいだよ。》

内緒モード【そうですか…。】

[ダラーズも黄巾族と似たような、若い人達の集団ですよー。]

[ただ、これといって特徴が無いから目立たないんですけどね。]

《その二つの組織が、この前の斬り裂き魔事件以来、いろいろ危ない状態なんですよー。》

{どういう ことですか}

《ええとですね、こないだの斬り裂き事件で、ダラーズにも黄巾族にもそれぞれ被害者が出てるんですけど、どうも、お互いがお互いを犯人だと思ってるっぽいんですよねー。》

《ほら、結局犯人も捕まってないし。》

《なんだかんだで、あの"リッパーナイト"以来、ぱたっと事件が途絶えちゃいましたから。だから、いろいろな憶測が飛び交ってるんですよね。》

《それで、黄巾族とダラーズの人達は、自分達の仲間をやられてるわけですから。犯人を見つけないと、お互いの面子が保てないわけですよ。》

【…ダラーズの方は、そんなに面子自体には拘ってないですけどね。ただ、仲間の借りは返したがっていると思います。】

《で。今の状況になってるってわけです!》

【まあ…お互いのことをよく分かっていないでしょうからね…誤解もあるんだと思います。】

{そうですか ありがとうございます}

《なんにせよ、斬り裂き魔の真犯人が両方の手でリンチにでも遭わないと…このままいったら池袋に血の雨が降りますよー。恐いですよー。抗争って奴ですね!》

【…そんなことにならないように祈ってますよ。】

{あの すいません 私は 今日は これで}

【あ、はいー。罪歌さん、お疲れ様でしたー。】

《おつかれさまでっす☆》

ーー罪歌さんが退室されました。

[罪歌さん、おやすー。]

[ありゃ、一足違い…。遅れついでに、私も今日はそろそろ落ちますねー。]

《あれ?セットンさん、今日は早いですね?》

[ちょっと客が泊まりに来てるもんで。]

「ではまた、おやすー。」

《はいー。》

【お疲れ様でしたー。】

ーーセットンさんが退室されました。

内緒モード【斬り裂き魔が早く警察に捕まってくれれば…いろいろとはっきりして、黄巾族の人達と喧嘩する理由は消えるんですけどね…。】

内緒モード《どうかな。黄巾族もダラーズも一枚岩じゃないからねえ。》

内緒モード《私利私欲に走って、抗争って名目でカツアゲとかしたりする奴らも出るだろうし。それが進めば、本当の抗争になるだけさ。》

内緒モード【そんなこと…させませんよ。】

内緒モード《どうかな。もう、君にも止められないんじゃないかな。》

内緒モード《黄巾族の方はーー君には止めようもないしねえ。》

内緒モード【それでも…させません。】

内緒モード《ふうん…楽しみにしてるよ?》

《じゃ、私も今日はこれで!》

【お疲れ様でしたー。】

ーー甘楽さんが退室されました。

【ではでは。】

ーー太郎さんが退室されました。

ーー現在、チャットルームには誰もいませんーー





◆161023







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