世界を救う
溺れてはじめて知る水の音
荘厳なる地球に拍手
廃れた街といつかの夢
七色の欲望に溺れる
汚泥に塗れた幻想
回れ、廻れ、終わりに向けて
軌道を逸れた絶望
弛緩する白昼夢
群青と山吹の画用紙ひとり侘ずむ銀水晶
あのこのなかの一等星
山の奥より響く声
眼下に聳えるあの場所へ
生きているなら誰しもいつかはこの世界とともに一つになる
大地の胎動
その美しさに酔う
墜ちてきた雲
穴の中から眺めた星空
世界を掬う
始めましては言わない
ノットヴァージン
枯れ木に愛を
ごめんなさい私不器用だから
足取りが重いのは重力のせいじゃない
ここから始まったの、全ては
輪郭どおりに切り取って
貴方の残り香は甘すぎる
浮遊する不条理を蹴散らして
ひとりきりのかくれんぼ
顔色を伺うのは得意なんだ
あなたのまつげのカールが好きよ
鈍色を被った化け物
切り取られた景色の中で何を思えばいいの
あんまりだよ、君はもう生まれただなんて
長い廊下の先になにかが待ってる
だから私は走らなければいけないの
公転に怒ってみても何も変わらないのに似ている
眩し過ぎるスポットライトの下で永遠に踊りたい
胎児を製造しよう
これ額縁のほうが高いんじゃない?
惑星に告ぐ12ヶ条
はやくはやくしんでしまう
ほらヒールの音が私を追いかけてくる
リップノイズに恋をした
深夜0時私の中の何かが目覚める
愛して、壊して、食べて、眠る
無意味に見えて実は意味のある配列
肋骨が鈍い痛みを放つ
幕引きは神にでも頼めばいい
どうせ偽善だろうが
琢磨しあう事柄
眼球の曲線に沿って
影が少し長い
じっと黙って空間と一つになる事を止められない
あんな醜い物が私の中に
新品回収する
柔和なミルク
雑踏にまみれるのが好き
体を騙すこころ
この世界を保つ為にする事
"苦しい"なら"死ねば?"
綺麗なまま生きろなんて残酷な
蝶番の外れる音で目を覚ます
おねがい神様
しっとり濡れたまつげに優しいキスを
か細く弱々しい貴方が憎い
君には猫が四つ脚に見えるの?
さようなら馬鹿なひと
素足で踏んだクローゼットのなかみ
夜空は水没してもあまり代わり映えしないね
虹彩から出血
アーノルド博士の人生
世界が終わる日わかる事ひとつ
僕は子供が欲しかった
深刻なエラーが発生しました
途端に笑いたくなったの
ゆびさきにキス
徘徊する魚に瞳はない
ここにあった私の脳知らない?
なりすましに注意して
羽のはえていた痕
君はいつもそうやって笑ったふりをするんだね
疲れないかい?
見苦しいくらい生きたい
変化に富む者ほど過去を悔やむものだから
嗚呼、発音を忘れた
聞こえないふりをしても無駄なのに
雑踏のなか私は貴方を見つけてみせる
詩に対する想いを一粒
可能性があるなら捨てる事はできない
鹿のつのが額縁を貫いた
ゆらゆら白い糸
難しい事のようで実は至極簡単な事であります
ガラスの屈折論
焼け野原で一人、体に風を通して
名のないさかな
海と臍の緒
ねじ巻き式の世界の中で
未だ枠の中に居るのは人間くらいだ


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