peaceful morning
カーテンから差す太陽の光で自然と目が覚めた。
ベッドサイドにある時計に目線を移すと、朝の8時。こんな時間までゆっくり眠ったのは久しぶりだ。
隣にはすやすやと眠るなまえの姿。乱れている前髪を指でそっと整える。服を纏わず裸のまま布団にくるまって、こちらに身体を向けて眠っている。
「赤ん坊みたいですね」
彼女を起こさないようゆっくりと身体を起き上がらせた。ぐしゃぐしゃに乱れたシーツと、床に散らばる衣類、複数のゴムの空き袋。
それが昨日の行為の激しさを思い出させる。
会うのが久々で気持ちが抑えられず、随分無理をさせた、と思う。
立ち上がってズボンを履き、ベルトもしないままキッチンへ向かった。眠気覚ましにホットコーヒーを一口含み、カップを持ったままベッドへ戻った。
「…と、きや?」
「おはようございます、目覚めました?」
「ん、お…はよ」
目を擦ったままむくりと起き上がったなまえは、本当に子どものようだ。
「シャワー浴びますか?」
「う…あとで、浴びゆ…」
「コーヒーは?」
「ひとくち…」
舌が回っていないのが面白くて、思わず笑いが零れた。笑わないでよーと話すなまえに近付いてマグカップを渡す。一口飲んで満足した彼女が返してきたカップを、離れたテーブルに置いた。
ベッドに腰掛けなまえの髪を指で梳けば、猫のように嬉しそうに擦り寄ってくる。
「今日は久々のオフだね」
「そうですね。いつも寂しい思いをさせてすみません」
「んーん、今日一緒にいれるから嬉しい」
触れるだけのキスをして、すぐに舌を割入れ絡ませた。ほんのりコーヒーの味がする。
「んっ、トキヤ…」
「…ほら、起きましょうか」
「い、や…」
「何故です」
「した、い…」
近すぎるその距離で発せられたその言葉に驚いて目を開いた。
「昨日たくさんしたでしょう?身体、辛いのでは?」
「や、するの…」
そう言って私の上に身体ごとのしかかってくる。服を着ていないせいで、ダイレクトに伝わる体温と肌の感触。
こらこら、と言って止めても一向に退かないなまえは、完全に甘えモードだ。まだ朝起きたばかりだというのに。
目を瞑ってキスをせがんでくるその顔が愛おしくて、応えるように濃厚なキスをした。
髪を撫でながらもう片方の手のひらで、腰から尻にかけて手を滑らせる。揉むように触れれば
面白いくらいに反応するのが、また可愛いと思った。
「あ、トキヤ…」
「今日は随分と甘えん坊ですね」
「ん、トキヤのも、硬い」
「なまえのせいですよ」
いつまでも押し倒されたままなのは悔しく、体勢を変えて自分が上になった。
上から見下ろすなまえの身体には、昨日の最中に付けた赤い痕が点々と残る。
朝日に照らされはっきりと見えるそれが、さらに自身を興奮させた。
「やぁ、」
「キスだけで、こんなに濡れるんですか?」
足の間に手を入れて、既に濡れそぼったソコに、中指を挿入する。
焦らすようにゆっくりと掻き回せば、なまえは物欲しそうに腰を揺らした。
「や、もう…じれったい…」
腰を揺らしながらいやらしい手つきで私のズボンに手をかけるなまえ。彼女の要望に応えるかのように、硬くなった自身を取り出して、ゆっくりと挿入した。
「は、…なまえ、」
「んぁ、ぅ…ときや…」
朝から何をやっているのだろう。
頭の中でぼんやりとそう思いながらも、腰の動きは止まらない。
出し入れする度に溢れる液が、すでに乱れているシーツの上に染みを作る。
「あっ…やっやっ、とき、や…」
腰は止めないまま、揺れる胸の谷間に吸い付き、また赤い痕を付けた。
それにすらも感じるなまえの反応が嬉しく、顔を覗けば彼女もまた、満足そうな顔をしていた。
余裕そうな顔なのがまた悔しく、顔をずらして胸の突起に噛み付く。
口に含んでゆっくり舌で弄れば、その可愛い顔が快感で歪んだ。
「今日、せっかくのオフですが…」
「んっ、やぁ、あ…」
「どうしますか?」
「ん、ずっと…こうしてたい、」
「いいですよ」
彼女と迎える朝はいつだって幸せだ。
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