天使はほくそ笑む

※≠早乙女学園の学パロ



「ああっ…!あっ、いいよっ、みょうじさんっ…!」
「んっ、イきそ?じゃあ出しちゃおっか」

大きくいきり立った竿を擦りながら、先端を勢い良く吸えば彼はいとも簡単に限界に達した。熱くて白い液体が口内に流れ込む。それをごくりと飲んで、わざと口端から零れさせて。上目遣いをすればほら、興奮しきったように男は息を荒くする。


「みょうじさんっ…俺もう…!」
「今日はだーめ。出したばっかりでしょ?」
「う……」
「次する時は、挿れさせてあげるね」


わたわたとズボンを上げたその男子生徒は、足早に教室を去っていった。バイバイする前に交換したLINEの画面を開いてにっこり。これでまた、私のおもちゃが一人増えたのだ。

アソコはそんなに大きくなかったけど、顔は結構好みだからキープかな。よしよし。



学校で一体何をしているのかって?
大丈夫、ちゃんと真面目に勉強にも取り組んでいるし成績はそこそこ良い。部活は入ってないけど、別に人付き合いが苦手な訳じゃない。
むしろ人は大好きだ。かっこいい男の子は特別に。


生まれ持った童顔よりの可愛い顔に白い肌、Fカップの胸、磨いたテク。私が服を脱げばどんな男だってあっという間に落ちる。



「次は誰にしよっかなー」

そして私は今日も、男漁りに没頭する。一度ハマったら、もう止めることなんて出来やしない。
日中校内中の男子生徒を値踏みして、気に入った子がいれば放課後に即突撃。そんな毎日をひたすら繰り返しているのだ。



「いてっ」
「スマホ見ながら廊下歩くなー、コケんぞ」


トンっとバインダーで強めに叩かれた頭を押さえる。スラリと高い身長に、筋肉質な腕、切れ長のオッドアイ。そして大人の色気…。隣のクラスの担任の、黒崎先生だ。こんなに可愛い私を叩くだけ叩いておいて、先生はあっさりと去っていく。ほら、その間にもたくさんの女子生徒に絡まれてて。顔も良くてスタイルも良い黒崎先生は、ご覧の通り女子から絶大な人気を誇っている。


周りの男子生徒がうんと子供に見える。かっこいいんだよな、前からずっと思ってた。正直教師に手を出すのは問題になりそうだから、やめておいたけど。おじさんばっかりだし。だけど、黒崎先生は別だ。



「(決ーめたっ)」


独身ってところまではリサーチ済み。まぁモテないはずないだろうから、彼女はいてもおかしくないだろう。だけど私にはそんなの関係ない。


欲しい男はすぐにでも手に入れたい。今までだってずっとそうしてきた。だから、



今回も普通に美味しく、頂けるはずだったのに。










───


「さーてとっ」

鼻歌を歌いながら向かうは化学準備室。今日は顧問であるバスケ部の練習は無いし、部活がない日は大抵ここに居ることも調査済である。


コンコンとドアをノックしてから開けるとほらやっぱり、黒崎先生が足を組んだ状態で机に向かっていた。



「黒崎先生ー…」
「…みょうじか?どうした」
「今日の化学の授業で分からないところがあって…教えて頂けますか?」
「成績悪くねぇのに珍しいな。…どこだ?」


ぶっきらぼうながら、しっかりと私に視線を向けてくれた先生に心の中でほくそ笑んだ。


デスクに教科書を開いて「ここなんですけど…」と指差しながら、もう片方の手でワイシャツのボタンを下まで全て外す。


「あー…ここは倍数比例の法則で…」
「えー、どうするんですかぁ?」


先生は教科書に視線を落としていて私の姿に気付いていない。背後から回って顔を近付けて…胸を背中に押し付けたところで、ようやく気付いたようだ。



「みょうじ?」
「ねぇ、先生。私…他に教えてもらいたいことがあるの」


両腕を首に回して抱き着いて、シャツ越しの胸板に手を滑らせた。耳元で甘い声で囁けばほら、ゴクリと唾を飲む音。椅子が回る摩擦音が静かに部屋に響いた。私の方に身体を向けた先生の太腿の上に跨り、ゆっくりと唇を重ねても、先生は抵抗ひとつ見せなかった。


それに調子に乗った私は、舌を差し込んでじっくりと味わう。手探りでカチャカチャと先生のベルトを外して…それが床に落ちた音がした。





「…下手くそなキス」


息継ぎで口を離した瞬間、ポツリと呟かれた言葉に思考回路が停止した。だってだって、いつもならこの段階で男は息を荒くして胸に手を伸ばしてくるはず、それなのに。


「今、何て…」


次の瞬間、先生の大きな手が私の後頭部を掴んだ。そしてまた重なる唇──先生からのキスだった。


「んっ…!?」

驚いて開いた口に、今度は逆に先生の舌が侵入する。抵抗する隙すら与えられず、じっとりと絡められて口内を弄られて…退こうとした身体は右腕でしっかり拘束されているから動くことすら許されない。


「んっんっ…あっ、」

歯列をなぞられた瞬間、その気持ち良さに思わず身体が震えた。こんなに腰が砕けそうになるキスは初めてで、どう応えれば良いのか分からない。ただ、されるがままだ。



「(な、んでっ…?)」

ボタンを全て開いて露になっていたはずのブラが、するりと落ちる感覚がした。ホックを外した記憶なんてない。いや、いつの間にか先生が外していたんだ、私の気付かぬ間に。


ようやく唇が離れて息を整える。肩が上下し目元が潤む私に対し、先生は平然としていて。先生の口元が楽しそうに歪んだのが辛うじて確認できた。



「童貞数人食ったくらいで、イキってんじゃねぇぞガキが」


優しい笑顔で放たれた衝撃的な言葉に、ドクンと心臓が音を立てる。それすら掻き消すように無防備な胸を掴まれ、力強く揉まれた。乱暴とも取れる手つきなのに、他の人とは違う。先生に抱えられているその体勢のまま、胸の先端に鋭い刺激が走った。


「んっ…あっ!」

突起に歯を当てたまま揺すぶられて、痛いようなだけどそれだけじゃないような感覚に陥る。無理矢理されているはずなのに、今までにないくらい感じてしまっているのが自分でも分かる。



「…っ、だめっ、先生、待って…!」
「あ?自分から誘っておいて何言ってんだ。…指は初めてか?」


その問いに必死に首を横に振った。先生は舌打ちして「高校生のガキが、マジで生意気だな」と吐き捨てるように言ってからまた私の唇を塞ぐ。わざと穿いてきた紐のショーツはあっさり剥ぎ取られて、直接そこに先生の指が触れた瞬間…尋常じゃなく潤っているのが自分でも分かった。


「んっ、ふっ…ぁっ」

ただ出し入れするだけじゃなくイイ所だけを擦って攻め立てる…これが大人のテクなのかと感心してしまう程、あっという間に快感へ誘われる。気持ち良すぎて、だけど口の中までキスで弄られるから思うように喘ぐことが出来なくて…私はただ先生にされるがままだ。



「んっあぁっ……、いくっ、いっちゃ、うっ…!」


先生のシャツがクシャクシャになるまで必死に掴んで耐えて、だけど耐えきれず私はすぐに限界に達した。指でイカされたのなんて、初めてっ…こんなに、気持ち良いなんて。


息を整えている間にも降ってくる、熱いキス。それたけでまた堪らなく感じてしまって、下がきゅぅって収縮する。



「…っ、やだっ…!」
「学校にこんなモン持ち込んでんじゃねぇよ」
「ちが、ちがうんですっ…」
「没収、だな?」


スカートのポケットに忍ばせていたゴムの存在はあっさりバレてしまった。ピッと歯で封を切られたソレは、いつも私が男の子に付けてあげている物。

それをいとも簡単に、慣れた手つきで扱う先生に【大人】を感じちゃう。



「(そりゃ、初めてなワケ、ないだろうけどっ…!)」


それよりも更に驚いたのは、先生のソレだった。大きく膨らんでいて逞しくて…凝視するのも恥ずかしくて視線を横に逸らす。それなのに、


もう欲しくってたまらなくって。


教科書や資料が沢山散らばる冷たい机に、私の背中が着いた。小さく抵抗を見せても、もちろん勝てっこない。力強く圧迫されるように奥に先生のものが押し込められて…行為は初めてじゃないのに猛烈な痛みが私を襲った。


「いっ…ぁっ、いたいっ…」
「そりゃあな。高校生のガキと一緒にすんな」
「待って、ぁ…」


ジンジンと痛む局部は、適度に濡れていたせいかすぐに治まった。ゆっくり出し挿れされると、音を立てて悦ぶように先生をきゅぅっと締め付けた。

ただ欲のまま動くだけじゃない。感じる所を的確に突かれて、その度に感じたことのない快感が私を襲った。お腹の裏に、コツコツと優しく当たる感覚がたまらない。



「さっ…すが、10代は締まりが違ぇわ」
「あっ…ゃん、いっ…!そこ、やっ…!ダメですっ」


激しさを増す動きに合わせて、机の上のプリントが舞う。それがイケナイことをしている背徳感を募らせる。


違う違う違う。やだやだっ…こんな、こんなはずじゃなかった。私が攻めて先生を掌の上で転がして、美味しく頂くはずだったのに。悔しくって仕方ないのに、すっごく気持ち良くて癖になっちゃいそう。



「こんなことしてっ…学校に言ってやるからぁっ…」
「あ?良いのか?そしたらもう俺とセックス出来なくなんぞ」
「…っ!やだっ、やだぁ…」


こんな気持ち良いのに、手放したくなんてない……!涙目で懇願しながら、先生の背中のシャツを力強く掴む。真上にあった先生の口元が、少しだけ余裕が無さそうに息切れをしている。それが嬉しくて、頑張って顔を近づけたらちゃんと先生は激しいキスのお返しをくれた。

そして私は生まれて初めて快感で意識を飛ばすまで──先生が与えてくれる刺激にただ身を任せた。








──


『なまえちゃん…最近遊んでくれないね』
「ごめんね。バイトが忙しいんだ…っと」


それから月日が経って、男の子と遊ぶ回数はうんと減った。頻繁に連絡は来るけれど、適当に躱している。きっとそのうち、誘われることも無くなるだろう。


でも、それで良いの。もっと楽しい遊びを見つけたから。



授業の終わった放課後、いつもの曜日…向かうは先生が待つ化学準備室。そして、私は今日も禁じられたその扉を開いてしまうのだ。


にっこりと、口元が弧を描く。



「黒崎先生。私、教えて欲しいことがあるの」




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