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『総務、ペンタクルからの件でお電話です』 「ああ、悪いけど適当にあしらっといて」 『しかし…』 「今この時間に、私達夫婦は有給休暇を取った。意味は理解できるね?」 『…分かりました。いつお戻りですか?』 「そうだね…少なくとも、」 カレンダーに目を向け、赤毛の男は唇の端を上げる。さて、半年振りの我が家はどうなっていることやら。 「二週間はあちらに居るよ」 『分かりました。道中、くれぐれもお気を付けて』 「ああ、ありがとう」 礼を言って電話を切ると、一人の女性が姿を現す。短く黒い髪に赤い目、そして、髪と同じ色合いをした、特徴的な獣の耳。華奢な身体をした彼女は、にこにこと笑って扉を閉める。 「なんですって?」 「有給休暇を取ったって言ったら引き下がったから、大したことじゃないと思うよ」 「あら、そう」 ふわりと広がったロングスカートを片手で押さえて、彼女は笑う。くすくすと、実に楽しげに。 息子によく似たその笑顔に笑い返しながら、男は椅子から立ち上がる。 「帰ろうか、久しぶりの我が家に」 「ええ、皆元気だといいわね」 「私達の子なんだ、大丈夫だよ」 大きめの旅行鞄の中に、幾つも入ったお土産。渡せば、息子は、娘はどんな顔をするのか―…驚く顔を想像して楽しむのは、未だにやめられない。 「…さて、どうなってるかな」 半年振りの我が家は。 >>ペンタクル…米国のえらいとこ。 妄想と空想とが入り混じってはじけました。後悔はしていない(`・ω・´)←
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