殴り書き小説・おわりのご挨拶
2023/02/05 12:32
2014年から2023年にかけて(サイトは2012年から)、行き過ぎた趣味である殴り書き小説、voice of mind を執筆してきました。
妄想から生まれた物語は、私の頭の中から飛び出して文章に起こすにつれて形を変えていきました。
完結の仕方は３、４通りほどあり、どのルートに向かうかは私自身もわからないまま、生み出したキャラクターたちが勝手に動き出すのを楽しんでいたように思います。
掲示板やSNSで宣伝していた時期もありました。
ランキングに参加していた時期もありました。
訪問者数を気にしていた時期もありました。
どれも気にならなくなった時、「殴り書き小説」と名付けた通り、自分の好きなように、形式にもとらわれず、自由にのびのびと書けるようになった気がします。
動かすキャラクターが増え、ちりばめた伏線が回収できなくなり、自分で考えた沢山ある設定も忘れ、長らく執筆が止まった時期もありました。
見ている人がいるのかどうかもわからないまま書き続けていた時期もありました。
そんな中で時折いただける拍手が、本当に本当に嬉しかったです！
９年間も時間(いのち)を削ってなんのために書いていたのか、と問われると、「楽しいから書いていた」それだけだったように思います。
例えば大人の塗り絵ってありますよね。細かい柄が多くて、１ページを塗り終えるのに結構時間がかかるんですけど、「塗ってどうするの？」と聞かれても困ると思うんです。ただただ楽しいから、無心になれるから、塗ってるんだと思うんです。
それと同じで、楽しかったから書き続けてきました。
大人になるにつれて自分のためだけに使える時間が減っていく中で、とても贅沢な時間を過ごしていたなぁと今になって思います。
どこかに応募するために書いていたわけでもなく、誰かに評価されたくて書いていたわけでもなく、誰に見せようと思って書いていたわけでもなく(もちろん見に来てくれる人がいたらめちゃくちゃ嬉しい！)、私の頭の中で完結した物語を文字に起こしたくなって、執筆をはじめたら楽しくて、気が付いたら９年経っていました。
遊び過ぎましたね。笑
この数年間、執筆という趣味にかけた時間をもっと世のため人のためになることに使っていたら……などと考えることは一切ありません。笑
なんのためにもならないけれど、趣味に生きたなぁと、しみじみ思います。
物語が終盤に差し掛かった辺りで、「自分のために書いている」という気持ちがわいてきました。そう言うとなんだかかっこいい感じがしますが、決してかっこつけているわけではなく、単純に、数年後、数十年後の私が読み返したらきっと、いろんな意味で楽しいだろうなと思ったのです。
未熟な文章や挿絵も、基本のろのろ運転からの急発進、急ブレーキ、急ハンドル、Uターン、というやりたい放題な物語のストーリーを、数十年後の私が一番楽しんで読むんじゃないかと思いました。
数十年後の、もっと大人になった私が、一番の読者になるんじゃないかと。
個人的に大満足の、最高に楽しい立派な黒歴史をここに刻みました。 ところで私のIQは75しかありません。(精神科にて診断されたものです。正常は90〜110、軽度知的障害は70〜50だそうです)
いわゆるボーダー、グレーゾーンと言われている人です。
中でも記憶力が無く、自分で考えた設定もどんどん忘れていくのでバインダーノート３冊分くらいの設定メモが出来上がりました。恥
それでもメモをとったことさえ忘れてしまうので、回収できなかったフラグや矛盾など沢山あったかと思います。申し訳ございません。
でも、未熟で拙い文章ながら、一生懸命に書きました。
★そんな私の個人的な趣味をネットの海に垂れ流していたのですが、どこからかここへ流れてくれて、見つけてくれて、立ち寄ってくれたネット上の旅人のみなさまへ。
膨大な海の中からこの物語を見つけてくださり、そして興味を持って下さり、本当に本当にありがとうございました。
あなたのこれからの冒険(人生)が、あなたの好きな色で溢れることを願っています。 ★最後の記念におまけのイラストを描きました。
再生してくださると嬉しいです。
※音が流れますのでご注意ください。また、高評価(ハート)やコメントは残さず、こっそりと見てくださると嬉しいです。 >>
こっそり見る 追伸：サイトへのURL、クレジット表記をしてくだされば、ご自由にキャラクターイラストやボイスドラマなど作ってくださって構いません。(そんな人いる？笑)
新しいお話の追加や日記の更新などは今後致しませんが、こっそり挿絵を描き直したりすることはあるかもしれません。
またいつか、どこかでお会いできると嬉しいです。
それでは、さようなら。
どうか、いつまでも心を丈夫に、あなたらしく、お元気で。
かみかわ from
ルイランノキ