ル イ ラ ン ノ キ


55章の好きなシーン(というかあとがき)
 
2023/01/24 16:33

55章を公開したばかりですが、軽く語ろうかなと思います。
ネタバレになりますのでご注意ください。
 
・心声遺失1…『血涙』
街や城の様子などなど。アールたちの戦いだけにスポットライトを当てて進めていくことも考えたのですが、この物語はいろんな登場人物視点で描いてきたので、省くことはできませんでした。それぞれ、この戦いに思うところがあります。
 
・心声遺失3…『揺らぐ光』
デリックはあまり気負うタイプではないのですが、さすがにまいっている様子を書かずにはいられませんでした。
マルックとナシビは相変わらず良い関係で、世界がどうなってもこの関係は続いてくんだろうなと思います。
そしてライリー。彼女はどんなときもまっすぐで、一生懸命です。彼女を描くのも楽しいです。
 
・心声遺失4…『待ち合わせの塔』
バラバラで動いていましたが、ようやく塔に集まります。やっぱりいつものメンバーが集まると安堵します。
 
・心声遺失6…『全員集合』
このページのタイトルは、辛いものがあります。好きなシーンではないのですが、なにか書かずにはいられないシーンです。どんなことがあってもなにがあっても時間は止まってはくれません。時を戻すことはできないし、前に進むしかありません。
 
・心声遺失8…『重厚な扉』
みんなで扉を開けるシーンは気に入っています。
 
・心声遺失9…『グレーのスニーカー』
「ゼンダさんって、アールさんを救いますか?」歴史学者のシキの考え方が好きです。デリックとの会話も。彼女も好きなキャラクターです。
 
・心声遺失10…『墓地遺跡』
ノワルとゼンダがようやく対面しました。元々予定になかったシーンで、ノワルもアールたちが倒す流れだったのですが、書き進めていくうちにシナリオが変わりました。
 
・心声遺失11…『救いを求める声』
「ただの兄弟喧嘩だ」ノワルのセリフなのですが、使いたかったんですよね。映画のタイトルを忘れてしまったのですが、神々が戦う物語で、その神々は兄弟という設定だったんです。その映画を観た父が「ただの兄弟喧嘩に巻き込まれる人間たちはたまらんよな」と言ったのが印象的で、確かになぁと笑った記憶が忘れられず。
 
・心声遺失13…『邪魔』
弱い人型のマモノの正体が明らかに。シュバルツはやることが本当に陰湿。嫌がらせを極めています。それもこれも“恨み”のせいなのかもしれません。
 
・心声遺失14…『リセット』
もう、精神状態が狂っていくことばかり起きます。私だったら耐えられません。想像の中では耐えられるかもしれない。妄想の中の自分はなぜか心も体も強いですから。昔、知り合いの男性が「なにがあっても自分だけは助かる自信があるわw」と言っていました。「映画だとそういう奴が真っ先に死ぬんだよ。リアルでも」と言ってやりました。現実はとても苦しい。絶望的になるのかもしれません。
 
・心声遺失15…『迎え』
雪斗の登場シーン。絶望的な状況が続く中で現れた彼の存在は、アールにとって救いに見えました。
 
・心声遺失16…『開いた扉』
スーちゃーん……(´;ω;`)いい子いい子いい子いい子。
ノワルとゼンダ戦はだいぶ割愛しました。割愛しすぎてあっけないようですが、各国の王の力を借りて兄弟喧嘩に終止符を打ちました。
ノワルの最後は、個人的に笑えるというより、めちゃくちゃ怖いと感じます。意識はそこにありつづけて、眠ることも死ぬこともできずに永遠に続くのです。
 
・心声遺失17…『幻影魔法』
幻影魔法にかき乱される一行。シュバルツの陰湿さは続きます。絶対に関わりたくないタイプ。敵にも味方にもしたくないタイプ。
 
・心声遺失18…『希望』
カイがアールを責める態度をとるシーン。カイにももう、心に余裕がありません。みんな限界を感じている中で、次々に起る事態。心が追い付きません。
 
・心声遺失19…『悪者』
アールが元の世界に帰りました。この場所(シーン)は、ずっと描きたかったので、やっと執筆出来た喜びが大きかったです。全然ハッピーなシーンではありませんが、焦りと絶望の方が大きい状況と、ルイの心情も含め、良くも悪くも気に入っています。
 
・心声遺失20…『今がすべて』
この曲を聴きながら執筆しました。


よかったら聴きながら読んでみてください。
今がすべてではない、という有名な言葉があります。だけど彼らはまだ10代で若く、置かれた立場上、今を生きることにすべてをかけています。
だから、彼は“今”を後悔しないために、一番守りたい人のために行動に出しました。
若さ故に。
 
──というわけで、振り返り(あとがき)は以上となります。
 
楽しんでいただけますと嬉しいです。
 
かみかわ


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©kamikawa
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