鈍感と子供がさんにん
抱擁は一度しぬと記憶ごとリセットがかかります



鈍感「なんか忘れてる気がするんだよなー。なんだろうなぁー」
雀斑「忘れるくらいだからそう大したことじゃないんじゃないの?」
鈍感「それがそうもいかないんだよなー。俺の場合どうでもいいこともどうでもよくないことも一緒くたに忘れるからなー。放置して気付いた時には手遅れでまた殴り殺されたくないしなぁー…なんか思い出すいい方法ないかな」
雀斑「一回ひどい目にあったのか」
鈍感「そうなんだよぉ可哀想でしょー。トゥシ君なぐさめてー」
抱擁「じゃあ思い出さないと大変だね!」
蟻喰「というか誰に、何故、やられたんですか」
鈍感「俺、過去のことは気にしない主義なんだ」
蟻喰「…未来の明るい主義ですね」
抱擁「なにそれかっこいい!」
蟻喰「ならカドルスはかっこいい通り越して輝いてますよ」
抱擁「やったあああ」
鈍感「まさに一瞬の輝きだねー」
雀斑「笑えねーよ」
鈍感「あっ!」
雀斑「何だ思い出したか」
鈍感「今朝燃えないゴミの日だった!まあ逃したぁー!!でもこれじゃない!!」
抱擁「だいじょうぶ、また明日があるよ!」
雀斑「来週だ。明日出すと全て燃やされるぞ」
鈍感「燃えるゴミはオールマイティーだから突っ込んで出そうかな…嘘だよギグルス、そんな鋭く振り返らないで怖い」
抱擁「ギグルスもこっちおいでよー!」
鈍感「だめだ、下手に女子トークに突っ込まない方がいい…燃やされる」
抱擁「そうなの?」
鈍感「うん。ソースは俺」
雀斑「おい何したんだ」
鈍感「可愛い女の子ほどキレると怖いんだ……あ。本命思い出した」
抱擁「えっ何?」
鈍感「今日バイトだったわ」
雀斑「えええええ」
抱擁「すぐ走らないと!」
蟻喰「何時からですか」
鈍感「朝10時から昼の3時まで…」
雀斑「もう終わってんじゃん!」
鈍感「てへぺろ…」
蟻喰「ご愁傷様です」
鈍感「いやあ忍びない」
雀斑「俺らに忍びない言ってどーすんだ!」
抱擁「今から行けばきっと許してもらえるよ!」
鈍感「そうかなあ」
雀斑「いや行った所でどうにもならないと思う…」
鈍感「あ、」
蟻喰「とりあえず電話でもしたらどうです?」
鈍感「いや携帯は昨日川ポチャしたんだ。それより大事なこと、もうひとつ思い出した」
抱擁「なにー?」
雀斑「嫌な予感しかしない」
鈍感「昨日バイトクビになったんだった」
雀斑「ほらなぁー!」
鈍感「それで、掛け持ちしてたもう一つの方が丁度被ってたもんだからそっちに行けるなあと思ってたんだ」
雀斑「…何時から?」
鈍感「昼から4時まで…」
蟻喰「あと数分で4時ですけど」
鈍感「あは…やっちまったなあ」
蟻喰「メモする癖でもつけたらどうです」
鈍感「めんどいじゃん、メモがどっか行くし」
抱擁「お仕事なくなったの?」
鈍感「うん、そうみたいー」
蟻喰「言葉通りなくなるでしょうね、解雇という形で」
鈍感「まあ、また見つけてくるからいいけどねえ」
雀斑「うわ、ダメ男だ」
鈍感「その言い回しは違う意味に聞こえるからヤメテー!ほらぁ女子組がこっち向いてる!冷たい目で僕を見てる!なんでもないよおぉーただの言い間違いだからぁ!」
蟻喰「必死で否定すると逆に信憑性が高まりますよ」
鈍感「ちょっ、スニくん…ランピーさんのライフはもうゼロよ…」
抱擁「お仕事なくなったならまだ一緒にいられるんだよね!遊ぼ、おにーちゃん!」
鈍感「カドルス…うん遊ぼっか!でもその前にぎゅってしていい?」
雀斑「変態だ!」
鈍感「ちょっだから…わあ女子の皆様の視線がこれまでになく痛い!ナイフで刺されてるみたい!」


20130411


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