満開の桜の木下で、

泣いていた。

笑っていた。


忘れ物



某日、俺たち3年は氷帝を卒業した。

部活は少し前に引退した。
だが練習には顔を出していた。まぁ、日吉のことだから大丈夫だとはおもうけどな。


「跡部!」

「…忍足?」

「これから、カラオケでも行くかって話しになってるんやけど跡部も行かへん?」


……最後ぐらい素直に行ってやるか。


「しょうがねぇな。行ってやるよ。」

「俺様は卒業しても健在やなあ。」

「あーん?行ってやるんだから感謝しやがれ。」

「はいはい;」

「俺は生徒会室に行ってから行く。」

「さよか。じゃあ校門で待ってるわ。」

「あぁ。」


そう返事をして、生徒会室に向かって歩き出した。

生徒会室に行ったら、会えるような気がした。



* * *



「あれ、跡部君?」


生徒会室にいたのは、みょうじ なまえ先生だった。


「どうかしたの?忘れ物?」

「……まぁ。」


ある意味、これも忘れ物か。
俺はまだ気持ちを伝えてねぇからな。
この俺様が、何もせずに後悔するなんてありえねぇ。


「みょうじ先生」

「ん?」

「俺、先生のことが好きです。」

「ぇ…?」


先生は目を見開いて驚いていた。
そりゃそうだろうな。
元教え子に告白されたんだからよ。


「あの…跡部君…それってどうゆう…?」

「そのままの意味です。俺は、どうしようもないくらい先生が好きです。」

「……。」

「一人に教師としてではなく、一人の女性として、みょうじ なまえが好きです。」

「!」


時間がとても長く感じた。


「私…その…」

. .
「みょうじさんは俺のことどう思いますか?」

「そ、だね…」


ポロ


「…って何泣いてんですか?!」

「そんなこと言われると思ってなくて…嬉しくて…っ」


頬を赤くして涙を流す先生。


「それって…」

「えっと…私でよければ……」


ぎゅ


気が付けば、俺は先生…いや、なまえを抱きしめていた。


「……両想いだったってことか…?」

「…そうだね。」


なまえは俺の背中に腕を回してくれた。


「…なまえ可愛すぎ。」

「!」

「これからは名前呼びで、タメ語でいいだろ?…恋人なんだからよ。」

「…うん。」


顔を赤くして頷いた。


「なまえ…」

「けい、ご…」

「名前覚えてたんだな。」

「当たり前でしょ?」

「なまえ、こっちむけ。」


ちゅ


こっちを向かせて、キスをした。


「っ…」


顔を離せば、顔を真っ赤にしたなまえがいた。


「なまえ、愛してる。」

「うん…」





お互いを愛して、
お互いを支えて、
ずっと一緒にいる。

それは、きっとそう遠くはない未来。




Fin.




ーーーーーーーーーー

最後が意味がわからない件について←
私はコレを打ち終わったら蒸発します←

なんか、セリフ率高いね。これ。

…うん、ごめん。
こんなのが私初の短編でごめん。


閲覧ありがとうございました。


2011.3.17



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