■第ー幕

『お疲れー!優、先にシャワー入っていい?』

「…ああ」

私は裏口ルートで転入手続きを済まし
弟の聖と同じ全寮制の男子校に入学した

こいつはルームメイトの藍原 優
無愛想で性格は難有りだけど
ルックスはいかにも女にモテそうな
黒髪で影があるミステリアスな雰囲気

『そういやさー体育の藍原って先生と優が
兄弟って、噂で聞いたんだけどホントか?』

「…」

聞こえてるのか聞いてないのか…入寮して
一週間を共に過ごして、話題を持ちかけても
大方スルーする感じ悪い奴ってのは分かった

まぁ変に突っかかってこない分
こっちも色々と動きやすいけど、まずは聖に
危害を加えている奴をつきとめて打ちのめす

双子でありながら生まれつき
病弱な聖とは違って、私は健康体そのもの
運動神経もそこらの男子には負けないし
学力だって全国ランキング上位

親に凄い気迫で頼み込んだら
なぜか転入OKサインが出た
これは徹底的に聖をイジメてる奴らを…!
と思った矢先のこと

「ねぇさ…あっ兄さん!今から
体育の授業ですか…?その着替えとか…
まさか更衣室… で大丈夫でした?」

廊下ですれ違い声を掛けてきたのは
双子で弟の一ノ瀬 聖

気がちょっぴり弱いけど昔から誰にでも優しく
人一倍気遣いができる子、なのに何故あんなに
ひどい仕打ちを受けなければならないのか…

容姿は入れ違いができる位そっくりと
幼い頃から周囲にも言われている、ずっと
同じ屋根の下で、仲良く一緒に暮らしてきた

『よゆーよゆー!廊下で着替えたりもするし
聖はなーんにも心配しなくていいよ』


芹沢達にまだ犯される前
転校してたった1ヶ月の体育の授業後ー


噂の男性教諭、藍原 棗(28)に
いきなり腕を掴まれて、葵は近くの
保健室まで引っ張っていかれた
恐怖で手足に力が入らないため
何度も転びそうになった
葵には色々と後ろめたい事情もある

『あ、っいった……!何するんっスかっ?!』

突然の事態に葵は大きな声を出すと
棗は保健室の鍵を掛けてカーテンを閉めきり
盛大に唾を飛ばしながら下品に笑った

「ぶはっ!可愛いね!君、最高だわ!」

棗は興奮しながら葵を背後から
羽交い締めにして、そのままベッドへと倒れこんだ
思いっきりベッドに背中を打ちつけられて
一瞬背骨が折れたかと息が詰まった

抱き付かれると男の体格の良さが
はっきりと感じられ、背筋がゾッとした
まさか…女ってバレた?震えているだけで
抵抗しない私に何か思うところがあったのか
棗はまた下品な声でくつくつと笑った

「くっ……お前……女だろ?」

『ち、違いますっ!』

抵抗してもまるで敵わない力に、歴然とした
力の差を突き付けられたようで
力づくで制服を捲り上げてさらしを外され
女物の下着であるブラシャーを晒された
私を真っ赤にして俯く他なかった

「ははは…女装趣味なんて
言い訳も…これで終わりだな」

『や、やめてくださっ……
そこだけはっ…ひっ…ぐっ!』

男専用の制服であるズボンまで脱がされて
水色の水玉のパンツまで露わになってしまった
棗は葵の嘘泣きに呆れながらもニヤリと
笑みを浮かべ、スマホを構えてパシャリと撮影

予想外の出来事に、羞恥に耐え切れず
棗を見つめるように、気力を振り絞り口を開く

『……誰にも言わないで、見せないで下さい
本当、お、お…お願いします!何でも
面倒ごととか、代わりに働きますからっ!』

「ふーん、”何でも” やってくれるか
じゃあまず、ハメ撮りが条件ね」

ハメ撮り…?性の知識が乏しい葵は
何が何だか分からず、今取られた写真の
ことだろうかと頭で考える
すると棗はパンツをスルスルと脱がし
誰も触れたことのない秘部に一本の指を突っ込んだ

『ちょっ!らめて……!んんん!!』

その叫び声と同時に、棗は
葵の体に飛びついた
咄嗟の行動に悲鳴を上げようとした
葵の口に、舌をねじ込むことで阻止

必死に抵抗する葵を抱き寄せ
棗は尚もいやらしい音を立て口淫を交わしつつ
葵の動きを封じるようしっかりと
体をベッドに固定されタオルで縛り付けられた

一方で顔を歪め痛がる葵に
構わず秘部に指を入れたまま、ずぼずぼと
左右上下に動かしながらナカを押し拡げる

「よしよし、あとちょっとだなぁ〜ちょっとでも
楽になるように、ローションでも使ってやるか…」

棗はそう言いながら、何者かが保健室に
隠し置いてあったローションを取り出すると
葵の狭い秘部へと潤滑油を塗りたくった

『ひゃっ!……ぁあああああっ!!』

冷んやりとしたローションの感覚に声を上げる
棗は指で秘部を押さえつける様に左右に開き
ヌルヌルになったソコに、一気に2本指を押し込む

これだけの刺激にこの悲鳴
それにこの奥にある膜はおそらく
処女で間違いないだろう

「ところで一ノ瀬は…処女か?」

『……は、はい、え?…や、やめ…それだけは…』

「ダーメ!自分で何でもって言ったんだから
諦めて、私に処女を捧げちゃいなさい」

今から自分がこの男にされようと
していることは流石に理解できた
葵は拙い口調でなんとか懇願するも
棗はニッコリと微笑んだ
軽はずみな自分の言葉に死ぬほど後悔するも遅い

再び叫び声を上げて助けを求めようとするも
今度はタオルを何重にも咬まされ
もう逃げ道はなくなった
下唇を噛んで棗によって穢された自分の秘部を
覗く度に、余計に強い屈辱感を感じてしまう

「ほら、俺の股間はもうビンビンだよ?
ちょっと触ってみてよ」

『え……ちょ、なんて……へ……っ?』

葵が言葉を発する暇もなく
棗は葵の右手を掴むと、そのまま自身の
股間に持っていき勃起したペニスに押し当てた

「あーたまらないねえ!もう我慢でなきない!」

嫌悪と嫌味に満ちた視線の葵を
棗は構うことなく押し倒した
若い女子高生を相手に興奮しきりの棗は
そそくさとズボンを脱ぎ出した

葵は初めて目の当たりにした
成人男性の性器は想像を超えて
グロテスクな肉の塊にしか見えなかった

先走りでヌルヌルしているペニスの先端を
入り口にぐりぐり擦り付けながら
棗は葵の耳元で囁きかける

「処女なんだね……とりあえず、味見とするか」

『……っぅぅ……ぅぐぅぅ……っ!!』

男のグロテスクな異物が、ゆっくり前後に
動かされて少しずつ自分のナカに押し込んでくる
自分の腕とそう変わらないモノに貫かれる
初めての葵には物凄い激痛だった

「極上だよ…極上の肉壷だ…」

棗はわざと激しく揺さぶらず、葵の
狭い紅色に染まった秘部を、処女膜を破る行為を
堪能するかのように、その質量だけで
ナカをビクビクと痙攣させる、葵の
初々しい反応を愉しんでいる

咬まされたタオルの隙間からも
僅かに苦しげな呻き声が漏れる

『……ん……んぁん……っ!』

「その甘美な絶望の呻き声に
誘われるままに…突き上げるっ!」

『ん……んん……っ!ぁぁぁ……んんんっ!』

棗はいきなり激しく腰を動かし、葵の
身軽な体は叩きつけられるように揺すられる
強烈な出し入れを繰り返されていくうちに
自分の秘部から湿りを感じた

破瓜の証である赤い血だった
幾筋か流れ落ちて太腿を伝い、シーツを汚していく


初めてだった処女を失った
ショックで涙が止まらない葵


カシャッ

再び携帯カメラのシャッター音で
急激に理性が戻った

先ほどまで葵を抑えつけていた片方の手が
いつの間にか携帯に持ち替えられていた
そして胸や結合部まで剥き出しで
葵の顔も写るように
性行為中の写真を連続で何枚も撮られた

「あぁ…いいね、その絶望の顔、とても色っぽい」

『やめろ…っこんなとこ撮られたら
恥ずかしくて死ぬぅ!!』

棗はもっと脚を押し拡げて、鮮明に処女の証が
破裂した結合部を撮りたいとまで言ってきた

そっか、これがいわゆるハメ撮りなのか…と
葵はただただ愕然とした
何十枚と撮られていくうちに
抵抗する意欲もだいぶ薄れてきた

一方的に男が女を揺さぶる光景の中で
パンパンと響く粘着質な水音と
葵のタオル越しに苦痛で呻きを漏らす声
欲望のままに昂ぶり息を荒げる棗

まさか男子校の保健室で、女子生徒が
男性教諭に犯されているなんて
誰も予想だにしていないだろう
次第に上で腰を振っている棗が
切羽詰った声を出し始めた

「……っ!ナカに出すよ……っ!」

『う……っ!……?』

中に出す?思考がグチャグチャになっている
頭ではまともに考えられない、なのに
ふとその意味を思い出しては戦慄した

初めてを無理矢理奪われた先生の子を
妊娠するかもしれないなんて、想像すらできない

封じられた声に必死に手足を動かして
暴れようとしても、棗はより葵の
ウエストをがっしりと掴み腰を打ち付けた

「先生の精液でいっぱい満たしてあげるからね…」

棗の信じ難い言葉と共に、熱い液体が葵の
体奥へと注ぎ込まれるのを身をもって感じた
取り返しの付かないことに、後から後から
涙が溢れて止まらない

焼け付くような激痛に、ショックに、現実に…
葵は口枷を外されても
もう言葉すら出なかった


「ふぅ……”おかげ”で最高の玩具の誕生だ……」


顔つきはどこか似てる気がしなくもないが
性格はまるで違う

棗とルームメイトの優は母親違いの兄弟だった


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