4. 異変


あの拒絶の言葉から兄とのセックスの回数が
随分と減った気がする

半ば一方的なレイプみたいなものだから
そりゃ少ないに越したことはないけれど

校内で呼び出されることはなくなっても
週に3回は部屋で犯されるし
いつまでも嫌々な私の反応に
兄は飽きたのかもしれない

最後のエッチから3日の間隔が空いた
土曜日の夕方4時

「真凛どうしたの〜?
今日は吹奏楽部はお休み?」

『いや〜部活は午前中で終わったから
久しぶりにチーズケーキでも
作ってみようと思って…』

「あらっ葉月の大好物じゃない!
今日は朝一から授業出てたし
もうすぐ予備校から帰ってくると思うわぁ
喜ぶんじゃない♪」

母親はいつも無邪気で少し天然が入ってるけど
何事も一生懸命で元バリバリのキャリアウーマン
なのに、私達家族の為に若くして専業主婦となって
家事に専念、何でもしれっと卒なくこなす
私の自慢で理想の母親だった

「ただいまー!この匂い
ケーキでも作ってるのか?」

帰ってきた兄は匂いにつられたのか
胸を躍らせ一目散にキッチンへ近寄ってくる
そんな兄を見て母はフフッと微笑み
リビングのソファに腰掛けた

たとえ親に隠し事があったとしても
今の一時の和やかなこの時間が好き、安心する

真凛がそんな思いに更けていたのも束の間
葉月は急に背後から真凛の尻を厭らしく
撫で回し、思わず泡立て器を床へ落としてしまった

「あらあら大丈夫?」

「大丈夫だよ母さん、僕が拾って後は手伝うし
ゆっくり再放送のドラマでも見てて」

「そう?じゃあそうさせて貰うわね」

まさか素直に兄の言葉に従った母親の目の前で…
そんな嫌な予感は的中してしまった

「ずっと…俺に触って欲しかった?」

耳元で悪魔のような囁きが
真凛の疼く性感帯をゾクゾクさせた

まだ中学生で貧者なロリ体型であるにも関わらず
兄によって女の悦ぶ快感を身体に擦り込まれていた

ぐらぐら定まらない視界の端で揺れる真凛の
泡立て器を持つ右手と、ボールを支える左手
葉月は背後から真凛の股の間に割り込むように
手を這わせ、敏感な部分を服の上から摩る

『…んっ!』

思わず漏らしそうになる喘ぎを
全神経を集中させて必死で堪える真凛

そのせいか泡立てすぎて
逆にメレンゲが固く萎んでいき
真凛は慌てて液状化したクリームチーズを混ぜた

あせあせとキッチンを散らかす妹の使った用具を
一見手際よく片付けていくかのような兄

しかしそれは仲睦まじい表の顔であり
陰部にまで触れようとする手に
真凛は足を閉じるが
葉月は股を割って下着の隙間から指を埋め
容赦なく秘部のナカを責めていた

真凛は今にも泣きそうに後ろを振り返り
葉月の視線をじっと見つめるが構わず
いきなり自らしゃがみ出すと軽く足を開かせて
秘部に直接吸い付き始めた

『んっ、んん!』

流石に神経を注いでも、声を抑えることは出来ない
真凛は料理器具を素早く手放すと
両手で自分で自分の口元を覆った

力任せに捻じ込まれる舌や
割れ目を行き来させる絶妙な舌使い
そして最後にはお決まりの
クリトリスに噛みつくような貪りに
若い愛液がダラダラと溢れて止まらない

さらに同時進行の指の挿入を
一本でも痛いのに二本に増やし
葉月は苦痛に歪む真凛の表情に煽られて
キツキツな秘部に指を三本挿れて掻き回した

『んん!もぅ、ホント無理だから…っ!』

溢れる涙で視界が歪む、指の動きも激しくなり
グチュグチュッと卑猥な音がし始め

真凛は心臓をバクバクさせて母を見つめると
TVに夢中なのか大声を上げて実況し始めた

「あらーんやだ、この俳優さん
ベッドシーンもやってたのね」

ふと前のTV画面に目をやると
男が女に覆いかぶさりながら顔中を舐め回し
互いに息を荒げ喘いでいる
こんな放送ギリギリレベルのエッチなシーン
たまに目にするアダルトな昼ドラでも見たことない

「そっか、まだ他人のセックスを見たことない
真凛には、こんなAV紛いの絡みでさえ
まだ免疫ないよなぁ…」

純粋無垢だった身内の幼い少女を堪能している
そんな日々に葉月の欲情も昂ぶっていき
もはや滅多な雑誌や映像ではちっとも反応しない

真凛はといえば
視界からも秘部からも与えられる刺激に耐えかねて
今にも声を荒げそうな様子

葉月は含み笑いを漏らすと
真凛から急にそっと手を離し立ち上がった

やっと解放されたとばかりに
私は急いで型にチーズとメレンゲが混ざった液体を
注ぎ入れて、オーブンの中へセットした

「終わったの〜?出来上がりが楽しみねっ♪」

母はニコリとこちらを振り向くが
真凛は笑顔で返す余裕はない

兄が「後片付けがまだ残ってるから」と嘘を
ついてまで母の前で、私とキッチンに居座る魂胆は
大体の想像がついていた

『ねぇ…ホントにここでやるの?
ママがすぐ目の前にいるのに…バレちゃうってば!』

ヒソヒソ声で懇願してくる真凛にかまわず
逃げようとしてもその手を強く掴まれ
スカートとその下着の間から
指よりも太く長く硬く熱いものを一息に突き込まれた

ハァハァと息を荒くしながら獣のように
直後から遠慮なしに立ちバックで揺さぶられる

何度も受け挿れたことがあるのに
親に見つかるかもしれないスリル感に、まるで
真凛は初めて受け挿れるかのような反応を返す

『いやぁっ…もうっ…ぁあっ!』

声を押し殺しながらも小さく漏らしてしまう喘ぎ声

体内にめり込んでいく兄の感覚が
不快感しかなかったのに
いつしか強い快感が勝るようになってきたのは
自分でも分かってる…

オーブンの廻る音と、TVドラマから聴こえる音声
いつもよりは小さなめだけど激しい水音と
肌と肌とがぶつかり合う音が響く奇妙なリビング

幸いにも母はドラマに釘付けで
キッチンでの子供同士が性器を繋げている
異様な光景にはまだ気付いていない模様

「真凛はここを突いてやると弱いよな?
ほら、いつものように俺のを締め付けてくれよ…」

言われるがまま真凛は膣をキュウっと収縮させ
ペニスを締め付けながら絶頂を迎えた
葉月もサイズを増長させて
奥の子宮口に激しく種を叩きつけるように射精した

「いやー立ちバックは奥の方まで
入りやすいからいいよなぁ〜」

真凛はガクガクと膝を震わせ
母の目の前で兄との禁欲の罪を犯してしまった事実に
全力で抵抗できなかった自分に項垂れた

ヘタレ込んだ床には白濁がポタポタと落ちて
真凛は記憶を抹消したいかのように
シンクに転がる机拭き用のおしぼりで
ゴシゴシといつまでも汚れを拭いた

「さて、今日は久々に時間の許すまま
朝まで可愛がってやろうかなぁ…」

夜11時、宿題を終わらせてシャワーを浴びてから
兄は私の部屋を訪ねてきた
いつものように私が途中で意識を無くすまで
兄は自分の欲望のままにかまわず
朝まで繋がったまま犯し続けた

翌朝、無遠慮に中出ししまくる
兄の激しいピストンによって揺り起こされた

休日はそれからいつも
寝起きセックスに雪崩れ込むけど
兄は何事もなかったかのように
気合の入った洒落た格好で身なりを整ると
私を残し一人家を出て行った

まるで兄がどこか遠くに行ってしまうような
そんな気配を感じたーーー


すると夕方
葉月が上機嫌で手を繋ぎながら連れ帰ったのは
今流行りの女優さん似のとても綺麗な女性

高校生ながらモデルの仕事をしているらしく
スラッと細く伸びた脚に豊満な胸元に
キュッと引き締まったウエスト
長く伸びた髪からは甘く妖艶な良い香りがした

母は「あらま綺麗な彼女さんね」と
キャピキャピ小躍りしながら家に招き入れ
夕食にも誘い彼女も愛想良く笑顔で対応
それから二人は2階の葉月の部屋の方へと消えていき
階段から振り返った葉月は真凛を眺めていた…

「おーよく似合ってるよ!やっぱり
スタイルがいいと服の着こなしは引き立つなぁ
じゃあ今度は奮発して、鞄でも
プレゼントしてあげよっかな〜」

「え?ありがとう、嬉しいっ!」

真隣の部屋の会話はほぼ丸聞こえ
ベッドが軋む音も、甲高い女の喘ぎ声も
この昨晩からの部屋の惨状を
あの女の人に見せてやりたい

そんなドス黒い気持ちがどこからか湧き出てしまう

やっぱり私はお兄ちゃんのただの玩具だったんだ…

一度だってプレゼントなんて貰ったことないし
二人でデートに連れていって貰ったこともない


兄の”本気の相手”をまざまざと見せつけられ
私のココロの中の何かが壊れていった



prev mokuji next

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -