「お祝いの言葉ってさ気恥ずかしいていうか言いづらいと思わない?」
「ハア?」


ベルくんのやけに大きくて綺麗な部屋のベッドに私は寝転がっていた。ベルくんは部屋に似合うやけに大きくて画質の綺麗なテレビでゲームをしていた。まあ、私の発言よりゲームが気になるようで、特に何を言ってくるわけもなく、暇な私だけ一人でしゃべるのである。



「今日、お互い休みが被ったのは私たちのマドンナであるボスの計らいでして」
「あーうん」
「いやあ、ボス好きだわ!抱いて!感嘆するよね!どうかなベルくん、私の隣で一緒にどうよ」
「死ね」
「ちなみに、私たちの代わりに今日も元気なスクアーロ先輩ががんばってくださってまして」
「あー」
「補足させていただきますと、私たち付き合って二周年でございまして」
「ん、」



どでがいテレビの画面にはぐっちゃぐちゃにされるゾンビとむちむちの綺麗なお姉さんがうつっていた。私的に一番いいおっぱいはバイオハザード5のシェバのおっぱいである。あれは本当に素晴らしいおっぱいで私は泣いた。バイオハザード5をするためだけにPS3を買ったのは私である。ちなみに共同プレイしてくれる人はいなかったので一人でやってました。
それにしても今日のベルくんのスルースキルは高い。
いつもならもう少し反応してくれている気がするけどなあ、まあでもそうでもないか。ベッドの上で一回ぐるりんと回転、急に眠気が襲ってきたので、目を閉じたら、これまた急に今度はベルくんが喋り出した。


「うわっ、負ける」
「うん」
「おいお前もっと反応しろよ」
「うん」
「…今日俺達の休みが被ったのは俺達のマドンナボスのおかげでして」
「お、おう」


ちょっと来になったので起き上がってみる。


「なんで起き上がってんだよ。寝てろ。じゃなきゃハリセンボンのサボテン」
「あ、寝ます」


寝ます。


「ちなみに今日も先輩が無様に働いてると」
「う、うん」
「補足的に言うと、今日で二周年で」
「うわああ!ベルくん抱いて!」
「寝てろよ」


寝ます。


「…これからもよろしく」


寝ません!
ベルくん最大のデレがイマココ!ベルくんがデレるのはジャンプだけ!
これはうれしい、急いでベッドから飛び降りて私も隣でゲームを開始。共同ゲーム開始である。火炎瓶投げられると嫌だけどがんばろうね。マシンガンで今日もがんばるよ。
ベルくんの顔が火炎瓶のように赤い。かわいいなあ。好きだなあ。

ゲームのスタート画面を開く。


「…祝いの言葉って気恥ずかしいというか言いづらいと思わね?」
「これからも一緒にいたいと思う」



マドンナ ワニサキ先輩
二周年おめでとうございます

20110609
ひふみ@自宅警備員




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