さくまさん、さくまさん、



「地獄に堕ちてくださいよ」



ぽろ、と零れる本心を。例えば彼女の前で口にしたなら、どう受け取ってくれるのだろうか。
自室の天井を仰ぎながら、途方のない想いを馳せる。



「嗚呼、貴女はきっと、」



この本心の意味になど、全く気づかないのでしょうね。
嫌ですよ、と平気で一蹴するんでしょう。ええ、分かっていますとも。何せこの私は魔界最強ベルゼブブ、ですから。



「滑稽だ」



自嘲を込めた口元が歪む。
神、なんてそんなもの憎悪の対象でしかないけれど。
願うのなら、せめてこの想いが伝わることを。
願わくば、共に在る未来を。