「ねえ、さくまさん」

「はい、なんですか」

「人間の寿命とは、大体どのくらいなんでしょうか」

「そうですねえ…大体80、長くても100くらいじゃないですか」

「ふむ、随分短いんですね」

「え、そうですか。動物の中では長い方ですよ」

「私は悪魔ですから。そんなくくりには入らないんですよ」

「じゃあ、ベルゼブブさんって今おいくつなんですか」

「いくつでしたかねえ…、もういつ生まれたのかも、よく覚えてないくらいには歳ですけど」

「ええ、誕生日覚えてないんですか」

「…驚くのはそっちにですか」

「いや、だって…悪魔ですから?」

「貴女はなんていうか、物事をあっさり受け止めてしまうというか…そういう図太さがありますよね」

「それ、褒めてます?」

「そのつもりですよ」

「…なんか嬉しくない」

「いい悪魔使いになれるんじゃないですか」

「そんなステータスはいりません」

「おや、アクタベ氏が悲しみますよ」

「え、それは寧ろ見てみたくないですか」

「…ま…まあ、確かに」

「あ!後もう少しで出来ますからね」

「ああ、今日は随分時間をかけるんですね」

「ちょっと工夫を凝らしてみたんですよ、自信作なんです」

「ほお、それは楽しみです」






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イケニエを作る合間とか
二人の敬語がすごく好きです