■男前生徒会長は非処女になりたい。※R18


※r18 中出し/結腸責め/メスイキ/ほぼレイプ/平凡×生徒会長

以前ツイッターでアンケートをとり、リクエストの多かった「平凡×生徒会長」を書きました。
駄文失礼しますよっと、


ナカに挿入った長い綺麗な指が、粘膜を鋭く抉りその度に俺は声を上げてしまう。
「あ、みぃつけた、………会長の好きなトコ」
右耳近くで空気を吐くように語尾にハートがついた台詞を囁かれ、顔に血が集まるのがわかる。
「…っ、アッ、ん」
その愛おしい愛おしいと言わんばかりの声とか触り方に俺はこれまでない幸福感に包まれる。

何故今俺はこんなことになっているんだ、今更自問したところで状況に変化は無いのはわかっているが現実逃避せずにはいられない。

どうしてこうなった。

***

多分、この一連の流れの大元となるきっかけはあのマリモが転入してきたことだろうか。
俺が在籍するこの学園は中高一貫の全寮制男子校。ここまで言えば大体の読者は把握してもらえるとは思うが、まあご想像の通り学園は荒れた。
王子様と揶揄される副会長は、転入生を迎えに行って帰ってきてから頭の中お花畑になったし、セフレの多い会計はマリモに友達になってもらって幸せそうだし、日本語不自由な書記は自分の念力が伝わるマリモという超能力者と出会えて日々の生活が充実したようだ。本当に良かったね。

まあ、皆総じて寂しかったのだろうな、と思う。
俺だってこの学園は異常だと思うし、「会長様会長様」と祭り上げられるのは好きではない。
だけどさ、だけどね?「役員をやる」と言った手前、その発言の責任は取るべきだと思うのよ。

生徒会室に残されたのは、たくさんの書類と俺だけだった。静まり返った生徒会室に出入りするのは、憔悴しきった俺と早くリコールしろとうるさい風紀の野郎と、マリモだけ。マリモはその鬘と分厚い瓶底眼鏡を取り去ってただの美少年と化しており、なかなか靡かない俺に「悠真ぁ…、俺の本当の姿……見て?」とその綺麗なツラで擦り寄ってきたが、本当に勘弁して欲しかった。確かにその可愛らしい顔も小柄で華奢な身体もこの学園じゃ格好の餌食となるだろう。

だかな、俺はゲイだがネコなんだよ!!

この学園で抱かれたい男1位になってしまったがために、俺は残念なことに処女である。
その可愛らしいマリモも俺は全力でお断りなのだ。憎らしくすら見える。俺だってアンアン言いたいのに…!!
………嗚呼、俺もお前みたいに可愛かったら、アイツに抱いてもらえるのかもしれない。そう思うと、目に光るものが………

アイツとは、保健室で出会った。過重労働が原因で廊下でぶっ倒れた俺を保健室まで運び、看護までしてくれた後輩。
「悪かったな」と俺の中で精一杯の感謝の言葉を言うと「いえ、保健委員ですから」と低く響くバリトンで言う。そこで、「ありがとう」と素直に言える人間になりたい。

平凡な後輩は、顔こそパッとしないものの身長は俺よか10cm程高いし体格も良い。顔だって平凡なだけで悪くない。奴に一目惚れしてしまった俺は、多忙な仕事の合間を縫って保健室に会いに行った。
会いに行く度に「またきたんですか」とぶっきらぼうながらにコーヒーを淹れてくれるアイツに俺は「悪いかよ」と更にぶっきらぼうに返す。
本当は、「会いたかったから」とかマリモみたいに素直に言いたいのに。俺は何も言っていないのにコーヒーを淹れる時、ミルクを半分入れてくれることに、顔が緩んでしまうくらい嬉しいのに。
どうしても、自分とマリモを比べては勝手に自己嫌悪してしまう。

…たまに保健室のベッドを借りて休憩をする俺の髪を触る大きな手に気づいたのは一週間前。多分、俺は寝ていると思ったんだろうけど、その手の優しさに俺のハートは鷲掴みされてしまった。もう痛いくらいに。「もしかしたら」っていう、期待とか「勘違いしてはいけない」という不安がせめぎ合って俺は今にもバラバラになってしまいそうだった。

そんな矢先、俺は見てしまったんだ。
平凡な後輩と、面食いなマリモがキスをしているのを。

それを見て、「やっぱり、お前はアホだな」と誰に言われたわけでもない言葉が俺の柔い内臓を抉る。俺みたいなゴツくて雄々しい奴をあの後輩が好きになってくれるわけないのだ。わかっていたはずなのに、期待して馬鹿みたいだ。
アイツにはマリモみたいな可愛らしい男の方がお似合いだ。この学園の生徒がなんと言おうと、アイツらは、お似合いだ。
俺は二人の空間から踵を返して、生徒会室に戻った。
その日、俺は積もりに積もった仕事を見事に全て終わらせた。今まで苦戦していたはずなのに、その日は何故か捗ってしまった。
そこから俺は仕事も無いのに生徒会室に閉じこもり、授業にも出なかった。

そんな生活が丁度一週間となった今日は、フラッと校舎を徘徊していた。屋上で昼寝をしたり、誰もいない図書室で本を読んだりした。もちろん、保健室には一切近寄らなかった。

さあ生徒会室に戻ろうと、生徒会室の扉を開けようとした瞬間、内側から扉が開き「まずい、」と思ったのも束の間、中に引きずり込まれ、部屋の奥にある休憩室に押し込められた。

うつ伏せのままベッドに押さえつけられ、腕を拘束されてしまい、「だれだっ!」と半狂乱になって、俺は犯人の顔を見てやろうとベッドに押さえつけられた体を捩り、正体を見て驚愕してしまった。

「………ちあき?」

その正体は、俺の想い人である千晶 新(ちあき あらた)だった。普段驚く程に無表情な千晶は今日はどこか荒々しく、その爛々とした瞳は俺には眩しくて、ついその強い視線から逃げるように身体を捩る。

「…っ、、っなんのつもりだ。」
なんとか絞り出した己の声が、震えていることに気づいた。
「……会長こそ、なんのつもりですか」
なんのつもりってなんのことだよ。俺こそお前に聞きたいことがあるのに。
「なんの、つもりって」
「会長が、俺を避けるからじゃないですか」
千晶のその欲の篭った瞳とは対照的に無機質な声を聞いて俺は戸惑う。避けたからってなんだって言うんだよ。お前にはあのマリモがいるだろう。
「………べつに、避けた覚えはない。仕事が忙しかっただけだ」
咄嗟に出た言い訳に、俺を拘束する手の力が強くなる。
「嘘ですね、依田(ヨリタ)先生に確認したので」
千晶は責めるように俺に詰まる。憎きホスト教師のせいで俺の完璧な言い訳は論破されてしまう。普段仕事もロクにしないくせに、余計なことばかりしやがって。
「お前に会いに行かなくたって、別にいいだろう。お前だってその方が良いんじゃないのか」
俺から出てきたその言葉は、実に嫉妬に滲んでいて自分で言っていて恥ずかしくなる。何を言うんだ、この口は。まるでお前が好きだと言っているようだった。

「………俺はアンタに何かしましたか」

…………なにかしたって?千晶の何かに縋るようなそのずるい聞き方に、俺は喉奥がカーッと熱くなる。
「なにも、してない。」

「なにも、してないよ。俺が、おれが悪いんだ。おれがお前をすきになってしまったから」
枕が濡れて自分が泣いていることに気づいた。
泣くな、泣くな泣くな。

「………かいちょ、「見んな」」
俺の体を仰向けにしようとする、大きな手を払いのけてそのまま枕を抱き込んだ。やめてくれ。
「悪かった。もう、近づかないから、ゆるしてくれ」
そう言った瞬間、俺の背中は大好きな人の温もりに包まれ、耳元に吐息がかかり思わず、ビクッと反応してしまった。

「抱かせてください」


***

そして、冒頭に戻るのだが、

唐突に始まった情事に俺は驚く間も無く、絆され溶かされ思考もなにもかも取り払われてしまう。
「んっ…ンンッ、ァッ…や、め」
「会長、こえ、だして」
グチュグチュと音を立てて馴らされるナカで長い指が暴れる。既に身体に力はもう入らず腕や上半身は重力に負け、千晶に支えられる下半身のみが上がっている状態に羞恥を覚える。
「みみ、やっ、だ、ッァアッ…!」
「……あぁ、会長、耳弱いんだ」
そのまま右耳を啄ばまれれば、途端に早く挿入れてと言わんばかりに腰が浮いてしまう。

やめて、やめてほしいのに。こんな、マリモの代わりみたいなのは、いやだ。

もっと、もっとほしいのに。はやくいれて。

生理的な涙なのか精神的な涙なのかは判断つかないざ、俺の目尻から流れるその涙を千晶は舌で舐めとる。その赤い舌から、俺は視線を反らせない。

着ていたワイシャツの前はだらしなく開き、履いていたスラックスと下着はもうベッドの下に落ちている。

「ァッ…んんんッ、も、もう、やだぁっ…」
「やだ、じゃないでしょう、こんなにもアンタのココは欲しがってるのに」

俺を責めるように千晶の指が、前立腺を執拗に責め立てる。ソコをグリグリと責められてしまえば、触られてもない前がビクビクと震えてしまう。

「はは、もうトロトロだ、そんなに欲しいんですか?」
「そ、んなわけッ、ない!!」
思いっきり、後ろの男を睨みつけて言ってやれば、欲情した奴の顔が視界に入ってしまった。そう、入ってしまったんだ。

「…………あー、……ホント、その顔最高ですね、」

奴の濡れた目が俺を掴んで離さない。
見なきゃ良かったと、心底後悔をする。

そのまま千晶は、ツプッ…とゆっくりその細長いローション塗れの指を尻穴から抜いていく。膣内がまるで出ていかないでと言わんばかりに動き、抜かれて入り口がヒクついているのがよくわかる。

「会長のココ、欲しいって言ってますよ?」
「………ッ!!い、言ってない!!」

強情にも認めない俺を、千晶は更に追い詰める。

「ふーん、じゃあこのままでいいんだ?」

その台詞を聞いて、俺のないハズの子宮が疼く。

枕に顔を埋めて、何も言わない俺の背中の下の方に千晶は手を置いて己の口を俺の耳元に寄せる。

「いいの?会長のココは、俺のが欲しいって言ってるのに?」

まるで、膣の粘膜を責めるように背中を動く手に、俺は言ってはいけない言葉を言ってしまいそうになる。
知らないうちに動いてしまう腰が浮いた瞬間、千晶は腹の方に手を回して臍の下あたりをグッと押し、俺の右耳の近くで悪魔のように囁く。

「俺のチンコをココまで挿入れて、会長の子宮の奥まで犯してあげるのに」

「………て、」
「………悠真、聞こえないよ」
優しい声で諭すように耳元で言われて仕舞えば、もうダメだった。俺の本音を囲っていた塀は脆く、感情が溢れてしまう。

「………いれて、ほしい」

俺は自分の目が潤むのに気付きながらもそれは拭わず、 振り返って奴を睨みつけた。くそ、

奴は、「待て」を解かれた狂犬のように舌舐めずりをする。

「お望みどおりッ…!」
「ッッ……!!」
ナカを熱い怒張が勢いよく貫いた。

「……っはーーー、ナカ、キッツいな」
悠真は自分の身に何が起きているのかわからなかった。視界はチカチカとし痙攣が止まらず、息も「ハッハッ」と浅く吸うことしかできない。
「あれ?もしかして、悠真、」

シーツを汚す白濁に気づいた千晶は、それこそ悪魔のように口元を歪める。

「もしかして、挿入れてだけでイっちゃった?」
「ッ、ンァッ、ん、ん!んあぁっ」
固く閉ざされた奥の弁を揺するように突き上げられ、悠真は腰を捩り、善がる。
「ハハッ、ほんっと、淫乱」
悠真は、罵られているハズなのに、怒りや悲しみよりも胸の内が燻れるのに気付く。

「だ、れが、いんらっ、ァアッッ!!あああっ」
口を開いたタイミングで突き上げられてしまえば、その溢れる声は止まらない。カリで前立腺を責められてしまえばもう、堪らない。

「もうっ、や、だ、ァアッあっあっ、んんん!!」
「ダーメ。逃げんなよ」

その熱くデカイ逸物から逃げるようにベッドの上の方に逃げようとすると、悠真の肩を片方の手で掴み、もう片方の手は両手首を掴む。

そのまま千晶は両手で、悠真の両手首を掴んで更に奥に入ろうとする。
悠真は己の体重を支えるものが膝だけになり、不安定なまま揺すられ、善がり狂いながらも、千晶が入ってはいけない場所に入ろうとしているのに朦朧とする意識の中で気づいた。

「や、やだっ!!そ、こはやだぁっ!!ぁあっ!」
「ダメ、悠真、いれて?ココ。開けて。」

長いストロークで結腸をほぐすように、最奥を築き始めた千晶に悠真は恐ろしくなった。
そこは、やめて。お願い。暴かないで。

「ンンッ、は、いんなぃぃッ、む、無理だから!」
「無理じゃないよ、ほら、少し拓いてきた」

ナカを容赦なく抉る怒張を拒む弁が、少しずつ少しずつ突き上げる度に緩んでくる。

「ホラ、こっちは、早くいれてっておねだりしてるのに。」
「し、してなぃぃっ、ぁああっ、やだぁっ、あ、あ」

やだやだ、と言うその悠真の口から漏れる声には明らかに快感が滲みでる。それに気づいている千晶は、心そこからの愉悦を感じていた。

「ほら、しょうがないなッ!!」
「………ッ、ァ"ッ、〜〜〜〜〜っっ!!!!ぁあ"、あ、あ、あぁ……っ、あ、あ"、ん"ん"ッッ……」

千晶は、とどめと言わんばかりに悠真の腰に己のいきり立った熱をギリギリまで抜き、勢いよく挿入した。侵入を拒んでいた結腸の弁は、こじ開けられ、懐柔され、千晶の太い逸物を飲み込み、悠真はその衝撃でイった。結腸を侵された身体は、キャパオーバーし、呑み込めないほどの快楽に震えている。
辛いと感じる程の快楽に寄り、もう既に正常に脳は働いてない。

「ッ、あ"ッッ……ン、ンン、ん、ん、」
悠真の身体は、千晶が動いてもいないのに関わらず、己の呼吸にすら感じている。

「あ〜〜……ハマっちゃったね、悠真」
己の逸物を出て行かないで、と言わんばかりに締め付ける膣内に千晶は歓喜する。

あぁ、なんて愛おしいんだろう。

「……ぁ、」

千晶は、名残惜しそうにヒクつく粘膜を感じながらも膣内から己の逸物を抜く。その際でさえも悠真は快感で震えてしまう。

「会長、もっと犯してほしいなら、自分で挿入てくださいよ。」
完璧に最後までヤる流れだったのに、自ら水を差した千晶を胡乱気に悠真は見る。
「……っ、む、り」
未だ貫通した快感が抜けないのか、イった衝撃が余程酷かったのか、メスイキをした悠真のチンコは緩く勃っているのがまたエロい。
「いいの?もう、終わりで。」
「……っ、」
快楽と絶望で震えるその顔は、酷く千晶を誘う。
嗚呼、その直腸を今すぐに貫いてその拒む弁をズタズタにしてやりたい。その衝動に駆られながらも千晶は己を殺して、悠真の表情を楽しむ。

犯されたことにより、思う通りに動かない身体を必死に起こし、千晶と向き合う体勢になり、腰を浮かして自分の入り口と千晶の熱の焦点を合わせる。

「〜〜ッッ!!んぁぁっ……」
深呼吸をしながら少しずつ挿入れていく。己の膣内が歓喜に震え、余計にナカの熱の存在をありありと感じ、自分の浅ましさに酷く嫌悪感を覚えた。
所謂対面座位で挿入し、先程まで見えなかった相手の瞳を覗き込んでしまう。自分の大好きな瞳が熱に溺れているのを確認してしまい、腹の底からマグマのようなドロドロとした熱いものがでてくるのを感じる。


「………会長、最後まで入ってないよ」
千晶の怒張は、あまりに悠真にはキツかった。これ以上この体勢でナカに入れてしまったら、狂ってしまう。力なく首をふるふると振ると、千晶は悠真の腰をその大きく分厚い手でホールドして己の腰を思い切り上に突き上げる。

「ああああっっ!!!ぁあっ…ぁっ、あぁ…」
再び突き破られた結腸は、先程より入り口は脆く落ち、すんなりと挿入った。さらにその奥を揺すると、悠真は怖い程の快楽に震え、目の前の肩にしがみついた。

そのまま、ガツガツと腰を振れば、悠真の身体は大きく揺すられ、泣きわめく。
「あっ、あ"っ、ッッアア!!あ"!ああ"っっ!!や、やだ!!もっ、も、う、ムリィっ!!い"っ、ん"あ〜〜〜っ、あ"!!あぁ、あ〜〜〜"っ」
「ゆう、まっ、ナカに出すよっ」
「ナ、カは、ッッ、や、やだぁっ、あっアァ!!」

そのチロチロと見える、赤い悠真の舌は酷く淫猥で千晶はその美味しそうな唇に噛み付いた。
「んむ、ん、んっ、んむ、んあ、っぁ、んぁ」
その熱い熱い膣内に、千晶は己の欲望を勢いよく吐き出す。
「〜〜〜〜、っ!!あ、あ、ついぃぃ〜〜っ、!んあぁぁぁっっ!!!」
自分のナカに、その熱い白濁を撒き散らされた衝撃で、悠真はイキ狂う。結腸の最奥に、精液を塗るように擦れつけられ、それに酷く快楽を覚えながらも意識はフェードアウトしていった。

***

次の日、悠真は目を覚ますと身体は綺麗に拭かれ、自分の見知らぬ部屋で寝ていたことに気づいた。

干されたばかり匂いがする、毛布から身を起こし、痛む腰を庇いながら、寝室であろう部屋の扉を開ける。

「あ、会長、おはようございます。」

そこには、昨日己を散々食い散らした、憎き愛しい人物が、作ったのであろう湯気の出ている朝ごはんを食卓に並べている。
千晶は一度その手を止めて、悠真の元に近づくと、悠真の目元に手を添え、少し困ったように微笑む。
……お前、そんな顔できんのかよ。いっつも仏頂面引っさげてる癖に。

「………少し、目、腫れてるな」
「…………………お前の所為だろ」

「うん、そうですね」と少し嬉しそうに呟く千晶にときめく胸を無視して俺より断然身長が高い千晶を睨みつける。

「てめぇ、どういうつもりだ」
そう、それが聞きたかったのだ。ただの代行性処理かと思えば、最後の後始末をし、己の自室にまで俺を連れ込むなんて何考えてんだ。

「どうもこうもないでしょう。アンタは俺のものなのに」

……………コイツは一体何を言っているんだ。

「俺は浮気をする奴は、嫌いだ。」
「……?浮気?俺も、会長がしたら、多分相手の内臓を抉り出しますね」
さらっとエグい言葉を聞いた気がするが、なんだか話が噛み合わない。

「…………お前は、マリモと付き合ってるんじゃないのか」
俺がそう言うと、千晶は心底嫌悪感に満ち溢れた顔をする。

「俺が?あの自己顕示欲が強くて?プライドの高い面食い自意識過剰野郎と?付き合ってるって?」

「………違うのか」

「…………ハァ〜〜〜〜〜〜」と、千晶はひとつ大きな溜息を吐く。そんな、溜息つかなくたっていいじゃないか。なんだよ。

千晶は俺の肩を掴み、視線を俺と合わせると珍しく真剣な表情で俺に問いかける。

「なんでそう思ったんですか」
「…………いや、お前とマリモがキスしてるのを見たから」
「…………………………アレか、」

なんだよ、やっぱり心当たりがあるんじゃないか。

「……アレは、あっちが一方的にしてきたんです。決して俺は望んでいない。」
「……どうだか」
「じゃあ、なんで俺が昨日アンタを抱いたのかわかりますか?」
「……………………………マリモの代わり?」

そう言った瞬間、肩を掴む手の力が増し痛いくらいに食い込んだ。

「……………俺はアンタが、他の奴に盗られんじゃないかって、………いや、こんな回りくどいことさもうしません。」
「………?」
「つうか、アンタの周りライバルいすぎなんだよ。まあ、皆拗らせに拗らせてるから、良かったが。」
「……………????」

千晶の独り言のような内容に全く着いていけなくて、戸惑っていると千晶のその柔らかな唇が俺の唇と重なった。

「順番逆になっちゃいましたけど、悠真さん。好きです。」
「……………へ、」
「付き合ってください」
「……………、!?!?!?!?」

どうしてこうなった。




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