赤(黄)+緑(青)

「そんでその時イエローがさ…」

はっと気付くとグリーンのこめかみに青筋が浮かんでいた。よく見たらさっきまでペンを動かしていた手が拳になっている。
やべ、機嫌悪くなってる。

「そ、そういえばっ!」

慌てて話を変えようとするとグリーンは小さく舌打ちして拳を解いた。
殴る気満々だったなこの野郎。

「グリーンとブルーって付き合ってんだろ?休みの日とか何してんだ?」

自分達の話になるとは思ってなかったのかグリーンは面食らったように二、三回瞬きした後秘密だ、と呟いた。

「えー何でだよーオレは教えてんのにー」
「ブルーに口止めされてる。というかお前は勝手に喋ってるだけだろ」
「口止め?」
「恥ずかしいから言うな、だそうだ」
「ふーん…え?」

恥ずかしいってどういう事。
ばっとグリーンの方を振り向く。表情は前髪に隠れて見えなかったが口元は確実に釣り上がっている。
…何も聞かなかったし見なかったことにしよう。





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