5・7・5・7・7 | ナノ
5・7・5・7・7
東京もアメリカも宇宙も同じだよ君はいないさ一人で行くさ
かなしみもこいもなみだもわかんない数式さらさら解けるばっかり
屋上の扉が開かないなんてこと知ってるいつかいらなくなるのも
泣いたらさ戻ってやろうと思ってた雨の下駄箱耳をこらして
なんでキスしないのなんで抱きしめないのそうしていいのはきみだけなのに
噛んだっていいよ走って飛びつくよ好きだよなんて言えたらいいけど
研ぎ澄ますまつげの上の幾星霜あなた以外に落ちないマスカラ
地球儀を回した爪先海に降るそのまま青く染まらぬあなた
夕闇に溶ける背 半径三日月の孤独 好きと思った声も出せずに
こわがりのおまえの毛布に伸ばすだけ明日もこうして握って終わる