「…あれ、風丸、何持ってんの?」

「リップクリーム」

「もてカワうるおいリップ…風丸の?」

「なわけないだろ…。拾ったんだよ。本部に届けようかと思ったんだけど、マネジのかもだし」

「なるほどなー」

「何見てんだ?風丸、円堂」

「綱海…いや、ほらこれ」

「風丸が拾ったんだってさ」

「へぇ…」

「心当たりないか?」

「いや…、あっちょっと待てよ」

「?」

「これ着けたらさ、女子と間接キスじゃね?」

「なるほどなー」

「アホか…?かわいい女の子のだとは限らないぞ。唇の乾燥になやむ30代男性独身の使用済みかもしれないんだから」

「いえ、多分女子のですよ」

「立向居!なんでわかるんだ?」

「かんたんなことですよ、綱海さん。それは駅前の某人気カフェで女性限定で配られてたものですから」

「へぇ…立向居、よく知ってるな」

「え、えへへ…まあ、…あのカフェのターゲットは若年層ですし、若い女の子の持ち物で間違いないかと」

「つまり、やっぱり女子と間接キスってことだな!」

「綱海…いい加減ちょっと悲しいぞ…」

「だってさー…周りほとんど男じゃん?ちょっと浮かれたくもなるよ…」

「なるほどなー」

「円堂…」

「なにしてるんだ?休憩はそろそろ終わるが…」

「あっ、鬼道さん」

「いや、リップクリーム拾ってさ…」

「ん…?ああ、これは多分春奈のだな」

「えっ!?」

「どうした、綱海」

「い、いやあ、別にぃ…」

「俺が返しておこう」

「ああ、助かるよ」






「つ、使わなくてよかったあ〜」

「はは、気づけてよかったな」

「音無のことになると鬼道こわいもんな〜」

「あ、あれ…?」


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まとめるとか言いながらまた増やすとか…。早めにまとめないとどこからまとめてないかわからなくなりそうです…

リップクリームは立向居の、ってオチなんですが、上手くオチませんでした…


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