01 男の子はいつ、僕から俺になるのでしょう

吹「……」
風「これ、は…」
円「ドンマイ、吹雪」
吹「僕ではいけないと申すか…」
風「はっ…ショックのあまり吹雪のキャラが…」
吹「いやキャラは大丈夫だけど、でも…」
風「年取ると逆に"私"なら気にならなくなるんだけどなー」
円「うちの父ちゃん、母ちゃんの両親の前なら一人称僕だぜ!」
吹「特に慰めにはなってないよ」
円「えっごめんなさい」
吹「まあぶっちゃけ僕は僕って言ってる僕のこと嫌いじゃないし」
風「僕僕言い過ぎでよくわからんがナルシストなのか」





02 究極の二択

半「染半が流行らない理由について真剣に考えよう」
染「辞退します」
半「めざせビッグサイトでオンリー!」
染「規模がでかすぎる!!」
半「TRC?」
染「いやビッグサイトに文句を言ってるわけじゃねえよ…」
半「手始めにパリのアニメフェスタに行ってくる」
染「もしかしてお前パリ行きたいだけか」
半「ちっ違うよ!」
染「違わねえだろ…」
半「お、俺は染岡と二人で出掛けたいだけだし…」
染「半田…」
半「染岡…」
吹「ところがどっこい!」
半「な、何しに来た!」
吹「ふふん、今ピンク髪と茶髪といったら神童と霧野だよ!つまりもう君たちの時代じゃない!!」
染「知ってる」
半「変に希望を持たないようにその点に関しては割りと冷静に立場を認識してます」
吹「…これがGoに出れるか微妙な立場というやつか…」
染「で、何しに来たんだ」
吹「究極の選択、なんだから選択肢を用意しなきゃね」
半「ビッグサイトとTRCの選択でいいじゃねーか!」
吹「そういうことは会場のレンタル料を見てから言うことだね!」
半「な、何…」
吹「半染か吹染か、選ぶのは染岡くんだよ!」
染「あれ、最初染半じゃなかったか…あれ…」
半「受けとか攻めとか小さいことは気にするな!とにかく早く選べ!」
染「知るかそんなもん!吹半吹でもやってろ!」
吹「まさに新境地!」
半「会話すらしたことないのに…」



染「……」
半「話し合おう、染岡」
染「……」
半「イタリアでプロとはな…いいご身分じゃないか」






03 人生が変わった瞬間

風「お前の(略)のった!」
緑「これから(略)よろしくっ」
基「好きだよ、君のその眼」
風「……ヒロト…」
基「正直なんで倒置法で言ったのか当時の自分に問いたい」
緑「倒置法じゃなくてもネタにはされたよ、きっと…」
基「それでも…さわやかインテリ不思議キャラでいたかったのに…」
風「インテリ?さわやか?」
緑「不思議っていうか悪く言うと意味不明キャラだよな…」
基「良いことも色々言ってるのに…」
風「…ビーストロガノフとか?」
緑「…今まで馴れ馴れしかったよね、とか?」
基「世間における俺の印象を目の当たりにした…」
風「だってお前語尾に特徴ないしなあ…」
基「まるで風丸くんは語尾に特徴があるかのような物言いだね」
風「有るでござるよ」
緑「薄っぺらい印象しか持たれてなくてもしかたないですぅ」
基「何なの二人とも…しかも使いこなせてないよ、それ」
風「酷いでござる」
緑「最悪、って感じですぅ」
基「……」






04 抱き枕は何のためにあるのか

目「等身大の美少女が印刷されたものの話でよろしいですね?それならば問うことこそが無駄です。全ては信念なのです。魂なのです」
風「円堂の抱き枕作れば売れると思う」
鬼「なるほど、今度鬼道財閥でマーケティングして見よう」
豪「協力する」
立「匂いつきなんてどうですかね!」
基「円堂くんと言えば、土と汗の匂いかな」
鬼「なるほど、土と汗を中に詰めたらいいのか」
風「あっ、鬼道抱き枕知らないっぽい」
鬼「知ってるぞ」
豪「どんなのか言ってみろ」
鬼「壁山の部屋にあるやつだろう?」
立「えっ壁山が…?」
風「…い、意外だな……」
基「まあ、確かに…」
鬼「そんなに意外か?俺も昔持ってたぞ」
風「あっ、やっぱ勘違いしてた」
立「疑ってごめん壁山…」






05 理想の死様※唐突に10年後

亜「久しぶりだね、鬼道くん」
鬼「アフロディか…」
亜「やだなあ、24にもなるのにそんな昔のイタイあだ名で呼ばないでよ」
鬼「そうか、じゃあ亜風炉…」
亜「あ、僕名字変わったんだ」
鬼「は?」
亜「影山、って呼んでね」
鬼「…え?」
亜「うちの輝は元気?」
鬼「嘘だろ…」
亜「嘘だよ」
鬼「だよな…なんでこんな人を傷つける嘘をついたんだ」
亜「傷ついたんだ…」
鬼「当たり前だ…」
亜「僕も傷ついたよ…10年前、影山チルドレンをハブられたとき…」
鬼「あ、あれは…」
亜「回想にすら出てこない…一応ラスボスだったのに…」
鬼「まて、正直佐久間と不動はほとんど影山総帥には無視されてたし…」
亜「鬼道くんはしっかり絡んでたよね、ねっとりと」
鬼「言い方が酷いな…いやでもフィディオも…」
亜「フィディオ…?そんなやつはどうでもいいんだよ」
鬼「……」
亜「ただハブられたのが気に入らないだけだよ」
鬼「24にもなって今さら…」
亜「鬼道くんはいいよね、ず〜っとメインキャラで」
鬼「いや、別に今は…」
亜「毎週出てるよね?しかも妹さんまで一緒だ」
鬼「……」
亜「EDのキャスト、役名が細かくて見えない理由は君にあるんじゃないかな?」
鬼「いや、デジタルならきちんとうつるが…」
亜「うるさい!うちはデジアナ変換なんだよ!」
鬼「…す、すまない」
亜「同情するならデジタル対応のテレビをくれ!」
鬼「たかられた…」
亜「…あと、最後にひとつだけいいかな?」
鬼「あ、あぁ、なんだ?」
亜「最終二話の新旧雷門でハブられたときは泣いた…」
鬼「…デジタルテレビ、好きなだけ買ってやるよ…」





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