世界を変える願い事



色々な事をすっ飛ばして、兎に角今現在、俺こと獅堂一輝は非常に困っていた。

目覚めたらよく分からない場所にいたりとか、見るからに腐っている集団と命懸けの多対一の鬼ごっこを繰り広げたりとか、まぁ小説の一つや二つは書けそうな非現実的な事態に置かれていたりもしているのだが、まぁそれらを置いといて俺は困っていた。



『俺が何をしたっていうんですかっ!?』

俺の切実な叫びはどうやら聞き届けて貰えなかった様で、後頭部により一層強く冷たく硬い金属の塊が突き付けられた。

現状俺は後ろ手を組まされて、後頭部には銃を突き付けられている。

いやホント、俺が一体何をしたというのだろう。
清廉潔白で善良な一市民を自認する俺に、ある意味不当の極みと言えそうな扱いを受ける理由など露程も思い付かない。


どうやらこの状況が改善される見込みは目下の所ない様なので、若干現実逃避気味に今までの事を整理しようと思う。




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