花は咲く | ナノ

目次
愛してほしいとは思わない
その横顔は人形に等しい
奇声をあげるは鬼女の愛
お手紙を差し上げます
一枚上手だったというだけの話
解放された肢体
それでもいいと望んだのだから
ねがいごとは正直に
疑われたのは無垢な色の瞳
沈黙に沈む眠りの唄
それを感じることすら罪ならば
太陽と月の間で
愛すべき人はもういない
不器用なだけ幸せから離れてく
癒すとか癒さないとか
はちみつ色のセレナーデ
ひとりぼっちは嫌だと言えなくて
清く正しく美しく
後姿だけで恋もできる
角砂糖のような甘さで
震えるその心に平穏を
想えば想うほど
早く大人になりたかった
密かな願いごとをした
揺れた漆黒は惜しげもなく散る
神様の描いたシナリオ
名前のつかない動悸
正体がつかめずに
戦う前から終わっていた
秘密の一つや二つはステータス
交わった視線に私はいない
秘密がザクザク
元通りの魔法使い
最後の晩餐
触れた指さき
バラの園で見たあの空
愛を否定する男

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