クロム×マイユニ

「ねぇ、クロムさん」

「何だ」

「私達が出会っていなければ、運命は違っていたのでしょうか」

「…俺を殺す未来の事か」

「もしあの時、あの日、クロムさんが私を見付けなければ…私は一体どこへ行くつもりだったのでしょう」

「…俺の所、だろうな」

「え…」

「良いかマイユニ。俺達が出会ったのは偶然じゃない、必然の出来事だ」

「…どうして言い切れるんですか」

「そもそも、何か勘違いをしている。
確かに運命が変われば俺は国王では無かったかもしれん。マイユニはギムレーの器などでは無かったのかもしれん。
だが俺達の出会いは運命じゃない。出会いという軸に運命があるのだからな」

「…少し意味が理解し難いです…」

「つまりだな、」


If:出会っていなければ


ーーーそんな事は有り得ない


「俺はマイユニと出会うために、存在したんだ」


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