クロム×マイユニ

「…まだ痛みますか?」

「あぁ。回復の兆しが全く無い」

「ご…ごめんなさい、いくら口論になったからとは言え、クロムさんに怪我をさせてしまうなんて…」

「まさか本気で魔道を使ってくるとは思わなかったからな」

「うぅ…ごめんなさいクロムさんの魔防がこれほど弱いとは思わなくて…」

「おい、もっとまともな謝り方があるだろう」

「怒ってます、よね…?」

「…どうだろうな」

「絶対怒ってるじゃないですかっ…本当にごめんなさい」

「…」

「…許してもらえませんか?」

「まぁ…考えてやらん事もない」

「え?」

「条件次第では、許しても良いと言っている」

「…どういった事でしょう」

「今日一日、俺の言う事は全て聞け」

「薄々勘付いてはいましたが…やっぱり下心丸出しじゃないですか!」

「ならマイユニは、俺に許される気は無いという事か。怪我をさせた張本人にも関わらず」

「うっ」

「フレデリクの耳に届かないよう騒ぎを済ませたのだがな」

「わ、分かりました…。今日だけは…クロムさんの言う通りに、何でもします…」

「そうか。なら交渉は成立だ」

「きゃあっ?!クロムさんっか、担がないで下さい!」

「俺の天幕までの間だ、我慢しろ」

「天幕で何するつもりですか!」

「何をしようと、今日は俺の勝手だろう」

「でもっ、そうです怪我は!怪我はどうしたんです?!まだ痛むのではっ…」

「抵抗するな。約束は約束だ、マイユニ。怪我を負わせた分、責任はしっかりとってもらおう」

「〜!」




ちなみに口論の原因

「やらないか」

「嫌です」


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