クロム×マイユニ
「マイユニ、こちらへ来い」
「…今は嫌です」
「そうかそんなに甘えたかったのか」
「話が通じない人ですね本当…!ちょっ、ちょっと抱え上げないで下さい!」
「暫く国家事業で忙しかったからな、寂しかったんだな」
「べ…別に寂しくなんかありませんよ。私は自給自足出来ますし」
「いつまでも突っぱねるな。ほら、今ならいくらでも遊んでやれるぞ」
「うう〜!そんな強くギュッとしないで下さい!私、一応女の子なんですよ?!嫌です嫌です!」
「暴れるなよ、マイユニ。お前の弱点は知っている」
「うっ…く、首の後ろはズルいです…摘ままないで下さい…」
「ほらマイユニ、これが何か分かるか?」
「あ…猫じゃらしじゃないですか!」
「…っと、触りたいか?だが、ただではやらんぞ」
「うぅ…届きそうで届かないところで振るなんて、これだからクロムさんは…!あまり調子に乗らないで下さい!」
「うおっ?!あ、暴れるな!」
「離して下さい離して下さい私は猫じゃらしが欲しいんですー!!」
「痛っ」
「…あ…私の爪でクロムさんの手に血が…」
「…すまん、少し茶化し過ぎたな」
「な、何でクロムさんが…怪我したクロムさんが謝るんですか…」
「そろそろ執務に戻った方が良い時間だしな…爪を立てるほど嫌がられていたのなら、この辺で止めておこう」
「あ…。ま、待って下さ…」
「マイユニ、また後で来る。床に降ろすようで良いか?」
「…まだ降りません!」
「っマイユニ…?」
「ぺろ…ぺろ…」
「マイユニ…」
「な…何見てるんですか」
「…傷を、舐めて治してくれようとしているのか?」
「…仮にも一国の王である貴方に怪我をさせたとあっては面目が立ちませんからね」
「…」
「仕方ないからですよ、本当。
そもそも貴方が、私に執拗に絡んでくるのがいけないんですから」
「くそっ…可愛い…!!」
「ちょ、ちょっと何するんですか毛並み逆立てないでっ…いやああああ尻尾は嫌です!!」
If:マイユニが猫だったら
文字通り猫可愛がりしたと思う にゃーにゃーにゃーの日