クロム×マイユニ
「マイユニ、異界では今日は祭日らしいぞ」
「はい、書物で読んだ事があります。定説があるんでしたよね。確か『とり…く…あーとりー、と』とか…」
「『トリックアンドトリート』じゃなかったか?」
「そんな飴と鞭みたいな感じでしたっけ」
「ともかく…そういう事だ、マイユニ」
「な、何です…ひゃ?!」
「悪戯も、褒美も、どちらもお前にやる」
「まま待ってクロムさん!私の知識ではどちらもそういう行為の促進では無かった筈ですよ?!」
「大丈夫だ、マイユニの言った通り『飴と鞭』は使い分けられるつもりだ」
「話聞いてました?!」
「やめて欲しいならばマイユニも飴か鞭を用意するんだな」
「全く意味が分かりません!本当に待ってクロムさんまだ仕事が終わってなーーーっ…」
「…ねぇソール」
「カラム、どうかした?」
「今日って『トリックオアトリート』の日だよね」
「うん。そうだね」
「でも誰も僕の声なんて聞いてないよね…はは」