クロム×マイユニ
「クロムさん、折角の休暇です。私とちょっとしたゲームをしませんか?」
「ああ、良いだろう」
「では、ルールは簡単です。私が今から逃げるので5分経ったらクロムさんは追いかけて下さい」
「“鬼ごっこ”という事か」
「勿論負けた方には罰ゲーム付きです!
私が負けたら…そうですね、私を好きなように抱いて、良いですよ」
「な……っな?!」
「代わりにクロムさんが負けたら…婚約は破棄させていただきます」
「な…何だ、と…?」
「制限時間は30分、では…スタートです!
…何ちゃってネ。ハハハ、耳まで真っ赤にしちゃって。律儀に5分数えてるし。
やっぱ人間って面白いなー。ね、チキ」
「…チェイニー変わらないのね、また化けて人を騙して…。当の本人はどうしてるの」
「あぁ、さっき天幕で一人で本読んでた。これから面白くなるネ」
「はぁ…」
「…あ、クロムさん。どうかされたのですか?息切れしてますよ」
「…マイユニ、本当に良いんだな…?」
「え……っきゃ!
ちょ、ちょっとクロムさん?!こんな所でそんなっ…お、押し倒さないで下さい!」
「別れられるくらいなら、多少強引でも構わん!」
「い、意味が分かりませ…んんっ、う――――…!」
暗黒竜・紋章の謎チェイニーに翻弄された人間2人