クロム×マイユニ

※軽く性描写入るので15禁です。
※監禁系です。
※愛はあるけど黒いです。
※クロムがひたすら黒いです。
※マイユニは違う人と支援Sになりました。





【絆】断つにしのびない恩愛。離れ難い情実。ほだし。(広辞苑)





気怠い身体

無気力にベッドへ横たわる身体に戻ってきたのはぼんやりとした意識

起きるのが億劫で再び瞼を閉じる

身を縮こませると手足に絡む鎖がジャラ、と音を立てた

その音が不快で、シーツを握りしめ顔をうずめた

「…マイユニ…」

そんな私の様子を、ベッド際に座る彼は至極幸せそうに見守っていた

気分は悪くないかと頬を撫でる手の平は温かくて優しい

広い部屋に差し込んだ昼間の淡い日差し

部屋の端の窓から吹き込む穏やかな微風がカーテンを揺らす

その先にチラチラと見える錆びれた建物をそこはかとなく見つめた

彼もその視線を追った

そしてゆらりと立ち上がる

「あそこは駄目だ」

シャッと勢い良く遮断されたカーテン

温か味のあった部屋に影が落ちる

「恋仲の相手を囚人用の牢屋に入れる訳にはいかないからな」

再び彼が隣へ腰掛ければベッドの軋む音が鳴る

頬を、首筋を撫でる彼の手はやっぱり冷んやりとして冷たかった

「マイユニは俺の目が届く所にいなければならないんだ」

穏やかな声色に隠れた狂気

無駄な返事をするのが面倒だったのでそのままキュッと唇を結んだ

────あの頃の私ならきっと理論立てて説得を試みたでしょうね

ふと過った記憶は、いつの話か

私には大切な人がいた

同じ大切でもクロムさんとは違う、特別な“大切”

彼との式を間近に控える中、イーリス城の執務室へ招かれたあの日

軍師として、半身として、友人として、クロムさんの全てを信用していた

今思えばそれが私の驕りだった

クロムさんは私に隠し事なんてしている筈が無いと何の根拠も無く過信していた

クロムさんの全てを知った気でいた

クロムさんの気持ちまで知ったつもりだった

その純真が、クロムさんを傷付けた

その純粋が、刃を剥いた

今でも鮮明に思い出される


ぐわんぐわんと大きく揺れた視界

「…あ…ク、ロム、さ…?」

クロムさんに勧められ飲んだ紅茶はまだ仄かに温かかった

手からするりと抜け落ち、床に飛び散った高級なティーカップ

キラキラと乱反射する破片

安定しない身体

「…今…何を…」

覚束ない足取りでふらりとよろける

「立て、な…」

そしてその場で崩れ落ち床へ倒れる寸前、クロムさんの腕が私を支えた

がっしりとした体に力無くもたれ掛かる

「安心しろ、城で調合に詳しい者に致命は避けろと言って作らせた薬だ。死ぬ事は無い」

ぼんやりと視界が歪んで徐々に狭くなる

そしてクロムさんの腕の中で意識が途切れた


それからの事はよく分からない

次に私が目を覚ました時、そこは見覚えの無い寝室だった

薄っすら開いた目の前に広がるのは大理石のような装飾の施された高い天井

肌触りの良いシーツが、あぁふわふわして気持ちが良いと思った

「この日をずっと、ずっと待っていたんだ」

その声によって、生温い目覚めが引いた

「お前を妻として迎え入れ、そしてお前と繋がるこの日を」

すぐ近くで感じた人の気配

「早くマイユニに触れたい」

私の身体の上をゆっくりと跨る体

「大丈夫だ、なるべく優しくするよう努める」

氷に触れたように背筋が冷えた

「…クロ、ム…さ…?」

私が草原で記憶を失くしてから一番に見た、一番に優しさをくれた、一番その名前を口にした、一番信頼していた、大切な人

目の前にいるのはその人の筈なのに

何故か身体が震える

「っ…!」

唇に触れる指

それがゆっくりと輪郭をなぞった

その手つきは“友”に向けられたものではない

その目も

まるで“異性”を見るような…

「…っ」

恐怖の震えか、薬の痙攣か

金縛りにあったかのように強張る身体

それでも無理矢理動かし、這うようにシーツの上から逃れる術を探した

今思えばそんなものがこの城に、この世界に存在する筈も無く

望まない長い口付けが始まった

背けようともがく身体を組み敷かれて

拒絶する手を掴まれて

角度を変え何度も何度も接吻をする

────やめて

言葉は唇の中に掻き消されていく

恥ずかしがりながら恋人とした口付けの幸せな思い出は、激しい接吻の中にあっと言う間に一蹴された

淡い記憶と真逆の行為が刻み付けるように口内を侵蝕する

薬の回った脳が痛い

回らない頭が溶けるように熱い

唇が離れた頃、クロムさんの唇との間に繋がった透明な糸

断ち切るように咳込む

痛い…痛い、痛い

肩で息を切る度頭がズキズキと痛む

「…っや…」

思うように回らない舌は服にかかる手を止める術を持たない

「クロ、ム、さっ…今なら、まだっ気にしませんか、ら…っ…」

絞り出した声は震えていてあまりに微弱で、無力で

「や…クロムさん、クロムさんお願いっ…待って、冷静になって下さい…っ」

破られた服はベッドの周りを囲むように捨てられる

「クロムさんっクロムさん、クロムさん…!」

自分を襲う相手を拒絶するため、一番頼りにしていた人物に縋った

矛盾してる

クロムさんから逃れるために、クロムさんに助けを求めているのだから

「そうだ、そうやって俺の名前を呼んでいろ」

その口端は嬉しそうに釣り上がった

違う

私の知ってる友人は、クロムさんはこんな事はしない

こんな事、私は望んでいない

「俺の名を、俺だけを呼び続けろ」

伝わらない哀願

交わらない会話

震える手でシーツを握りしめる

それでも何度も何度もその名前を叫んだ

「今ならまだっ───…」

彼に躊躇や迷いは無かった

眩暈がする現実で言いかけた言葉は、甘い痛みの中に途切れていった


薬の所為でなく身体が自らの意思で震えた頃には、もう全てが終わっていた

…────どうしよう

これからどうしよう

もしこの事が“彼”に知られてしまったらどうしよう

もしこの首筋の跡が二度と消えなかったらどうしよう

もし子供が出来てしまったらどうしよう

どうしよう、どうしようどうしようどうしよう

「心配するな、マイユニの“これから”は全て俺が決める」

不安と恐怖が渦巻く頭に容赦無く釘を差した声

いつの間に不安を口にして呟いていたのだろう

それとも、彼は私の考えている事すら分かってしまうのか

帰ったら───なんて甘い考えはすぐに絶望に塗り潰された

禁忌を犯してしまった彼に、そして私にも選択の余地は無かったのだから

次の日も、その次の日も私が家に帰される事はなかった

私が歩ける範囲はこの部屋の出口寸前まで

外からいくつもの鍵を掛けられた部屋から出れる筈も無く、薬の後遺症を残した足が窓から飛び降りる脚力を持っている筈も無く

クロムさんが留守の間に何とか一つ鍵を壊してもあと数種類の鍵も解除しなければ扉は開かない

そうしているうちにいつの間にか日は暮れ外から鍵が開く

そしてまたベッドへと引き戻された

そんな事を繰り返して

あと少し手を伸ばせば掴めそうな希望が余計に絶望の色を濃くした

────叶う事のない希望を抱いて傷付くくらいなら、始めから抱かなければ良い

とうとう抗う事をやめた

叶いもしない抵抗をするより、決められたベッドの上でひたすら時が流れるのを待っていた方が楽だと気付いたから

拒んで身体を押さえつけられるより、受け入れて優しく扱ってもらう方が痛くないと分かったから

家で私の帰りを待っている彼と唯一繋がっていた指輪は外された

その指輪の跡の残る薬指には、違う指輪が嵌められた

それを外す気すら起きずいつものようにベッドへ横たわる

そして真新しい指輪をぼおっと眺めて日が暮れるのを待った

抵抗をやめてから数週間

その日は今日みたいに天気の良い昼下がりだった

執務で出ているクロムさんの居ない王室は私一人にはあまりにも広い

窓からそよぐ風がカーテンを揺らした

する事も無いので、痛む足を使ってゆっくりと窓際へ近付く

「あ…」

そこに、一羽の白い鳥が舞い込んだ

風に乗って羽ばたく白い羽が太陽に反射して少し眩しい

「貴方は…良いですね…」

私にもそれがあれば───…

出来もしない事を期待すると空しくなるのでそれ以上は考えなかった

鳥は飛んで逃げない私を不思議とでも言うような顔で見つめる

「私の代わりに…飛んでくれませんか?」

返事がある筈が無い

それでも久し振りに話せたことは嬉しかった

その鳥の足にそっと手紙を括りつける

『元気にしてますか』と

差出人は書かなかった

宛先も無い

どうせ彼に届く筈も無いのだから

逃げるように白い鳥がバサバサと飛んで行ったのは、扉の鍵が開いた頃だった

身体に新たな跡が刻まれてゆく

でも彼の気が済むのならそれで良かった

私に飽きて、私を捨てる日が来るものだと思っていたから


それから数週間が経つ

また鳥は現れた

何処かで落としてしまったのか、括り付けた筈の手紙はもう無かった

相変わらず気持ち良さそうに日和空を旋回する


それから飽きる事なく何も無いこの部屋へ何度も何度も現れた

その度足に手紙を結び付けても鳥は嫌がらなかった

それを受け取るとまるで了承したかのように大空へ飛び立つ

だから…少し、いつか本で読んだメルヘンチックなお伽話を想像した

その鳥が手紙を届けてくれる、なんて

…割と現実主義者の私が、らしくないですね

くすりと小さく自嘲しながら、徐々に遠くなる白い一点を見えなくなるまで見つめた


その日、その鳥が手紙を足に付けていつもの窓から舞い込んだ

あぁ、今回は誰にも届かなかったんだなと少し憂鬱になる

だから自分が書いた文面と違う事に、喜びより先に戸惑いが現れた

「…え…?」

もう一度それを確かめる

懐かしい癖字

懐かしい記憶

すぐそこに居るような懐かしい温かみ

『そこに居るのか?』

私がペンを取ったのは間も無い話だった


それから彼との文通が始まった

「助けて」なんてお姫様みたいな可愛らしい事を書くほど私に可愛い気は備わっていない

限られた字数に収まるようなるべく簡潔に現状を伝えた

必死で書いた

必死に考えた

そしていつしか、私は彼と約束をした

『この国から逃げ出そう』

彼の手紙に書いてあった短い文章

もう一度読み直そうとしたけれど視界がぼやけてよく見えない

まばたきをしたら涙が溢れて文面に落ちた

…泣いたのはいつ以来でしたっけ

私の心に灯ったのは“期待”という懐かしい感覚

変な話だけど、クロムさんが帰って来る事に恐怖を抱いたのが嬉しかった

鈍っていた感情が戻ってきたような気がしたから


そして約束の日がやってきた

何度もクロムさんの行動パターンを読み込んで計算して留守の頃を見計らって

私は初めて、指輪を外そうと思った

外したそれは机の上にそっと置く

私の身辺の世話をしてくれていた近衛兵士が扉を開けた隙を伺い、魔道書を奪った

見覚えのある顔に罪悪感を覚えながら極力抑えた魔力を使って目前にいる兵士を倒す

そして門前まで走り切った

空の澄んだ青に少し立ちくらむ

真下には自分の影

久し振りに着いた地面の感触はずしりと重い

薬の作用も僅かながら痛む

それでも不思議と足が止まる事はなかった

大丈夫、

綿密に練った策なのだから

毎日少しずつ彼と交わした約束なのだから

傷だらけの裸足で駆ける私を奇異の目で見る群衆

見たければ見て下さい

これは私が掴んだ自由です

私は約束したんです

二人で新しい街を見つけて

二人で支え合って

新しい場所でもう一度やり直そうと

あと少しで郊外へ出る

あと少し走れば大きな一本の木が見える

そこで待ち合わせていた彼と一緒に───…!



「マイユニ」



吹きやんだ風

止まった風景

時間が止まったみたいに

一番聞き覚えのある、声

「…マイユニ…」

後ろからそっと包むように抱き締める腕

頬を撫でる手

この感触は全て、刻み付けられている

ドクンドクンと煩い心臓の音が頭にまで響いた

振り向かなくても分かる

「───俺の国で俺から逃げるというのは、少し無理な話だと思うが」

世界がガラガラと音を立てて崩れるように

耳元で囁かれた言葉は、視界を絶望の色に染め上げた

組み立てるのはとても大変だけど

壊すのはいとも容易い


それからの帰路は覚えていない

でも結論を言えば帰ってきたのは、あの城のあの場所

その扉が近付くにつれ身体から温度が引いた

牢屋よりもっと恐ろしい場所

「ごめんなさいごめんなさい許して下さいそこだけはっ…いや、いや、や、あぁ…!」

扉の前で嫌だと足を竦ませる私の腰に手を添え、引きずるように中へと誘った

悪寒で身体が震える

ジャラリと鎖が手首に巻き付いた

鎖を引っ張られ暗い部屋の中へ吸い込まれる

放り込まれたのは柔らかくて冷たいベッドの上

「誰か…助け、て…っ…」

ピクリとその眉間に皺が寄った

「誰か?」

変わらない

「誰か、とは誰だ」

あの日と同じ

私の上に跨る彼の姿

「誰に助けを求めている」

「くっ…あ、ぅ…」

重圧をかけられた首は酸素を求めて呻いた

「お前は何か、忘れていないか?マイユニ、お前を拾ったのは誰だ。お前に居場所を与えてやったのは誰だ」

衣類の破れる音がする

「お前の帰る所は、ここだ」

左手の薬指には、王族の高級な指輪

あぁ、また駄目だったんですね

「マイユニ…マイユニ…」

蜘蛛の巣に絡んだ蝶がジリジリと距離を詰められるように

私は再び、堕ちた



「マイユニ」


名前を呼ばれた衝動で長いことふけっていた過去からハッと我に返った

鎖を引っ張られ起こされた上体をそのままクロムさんの懐に預ける

髪を嗅ぐクロムさんの鼻先

そして大事そうに私の肩を抱く

暫くすると、肩を抱く力が強くなった

これはクロムさんが私を求めている合図

「あと一回で良い…それが終われば、必ず帰す」

こんなやり取りを何万回したのだろう

「…本当…ですか…」

それでもその言葉に惹かれてしまうのは、とうに捨てた筈の“希望”がまだ私のどこかで生きているからなのでしょうか

「あぁ、約束する。だから…」

言葉に続きは無かった

代わりに髪を撫でるように後頭部を押さえる力が強くなった

唇が彼の首筋に押し付けられる

怖いとか痛いとか驚くといった感情は麻痺して薄れていたので、それを苦痛だと感じることはなかった

空っぽな身心

帰れるという条件だけが身体を動かす

ただの作業として、触れていただけの唇をピッタリとくっ付けて深く吸い上げる

帰れる、帰れる…

…でも何処へ?

約束の場所へ私は辿り着かなかった

あの後彼はどうしたんだろう

今でも待っててくれているのだろうか

今でも音沙汰無い私を探してくれているのだろうか

それより…新しい女性を探す方が簡単かもしれない

再び私を見つけ出すなど、なんて面倒臭い

…嗚呼…考えるという行為は面倒臭い…


「──っ」

クロムさんが少し呻いた

その首筋にくっきり付いたのは私の赤い跡

それを恍惚し、指先で大切そうに撫でる

そうして私の身体がベッドに埋もれるのは間も無い話だった

「っ───ん…っむ」

「…っは…マイユニ…マイユニ、マイユニ…」

身体を這う手の平に小さく身を捩れば手首の鎖がジャラジャラと鳴る

いつか本当に帰れるんじゃないかって

僅かな希望に手を伸ばして

クロムさんの言う通り、思いのままに

身体すら委ねてしまう

「マイユニ…」

俺の傍にいろ

俺のものになれ

何故俺じゃ駄目なんだ

何が足りない

マイユニが欲しいものなら何でも与えてやる

「マイユニが欲しいんだ…マイユニ、頼む、頼む…」

その語尾は震えていた

私は此処にいるのに

此処に縛りつけられているのに

とても近くにいるのに

「マイユニ、マイユニマイユニ…俺のもの、に…
…そうだ、お前が言ったんだ、お前は俺の半身、お前は俺のものだと。俺のものなんだ」

何か が足りない、と

「なのに何故…何故逃げる。何故裏切る。何故俺のものにならない。
解らない。何故だ?
何故だ?何故だ、何故だ
何故だ何故だ何故だ何故だ!!」

顔の真横に叩き付けられた腕

反射的に身体が竦む

ベッドがミシリと嫌な音を立てて歪んだ

舞う羽毛にあの鳥の残像が重なる

…そう言えば最近、見かけませんね

何処へ行ってしまったのか───…考えたら悪寒がした

「…すまん、怖かったか?」

心配そうに私を見つめるクロムさんの瞳

大きな手の平が宥めるように頬を撫でた

そこにあるのは歴とした“絆”

『私』という一点に向けられたもの

身体を重ねて

欲望を吐き出して

優しく愛おしそうな手つきで私の腹部を撫でた

「マイユニ…早く、早く俺とお前の子が産まれると良いな」

彼が動くとベッドがギシリと軋む

「俺とマイユニ、どちらに似るだろうか」

口付けを拒む必要はもう無い

「嗚呼楽しみだなマイユニ、さぁ早く、早く早く孕め孕め孕め孕め俺とマイユニの子を早く早くははははははははははははははははハハハハハハハハはは───────



そこでぷっつり記憶が途切れてふと目が覚める

…嗚呼、これは一体いつの記憶でしたっけ

気怠い身体

無気力に横たわる身体に戻ってきたのはぼんやりとした意識

起きるのが億劫でまだ生温かい液体の張り付いたシーツに溶け込むように再び瞼を閉じる

相変わらず手首にも足首にも心にも絆が絡み付いて取れそうにない

「おはよう、マイユニ」

焦点の合わない目には何も映らない

粘着質のある液体で濡れた頬を、優しい手つきで拭ってくれた

「外交も大分落ち着いてきたしな、今日は一日中お前の側にいてやれる。そうだ今のうちに挙式する時に着る装束でも決めておかないか。マイユニなら何でも似合うと思うが試しに何着か用意しておいた。きっと綺麗だ、皆に祝福してもらおう。子供の部屋も用意しておかないとな、勿論俺達の子供のだ。そうだこれは先に言っておこう」

「──…───」

「あの男との子なら、殺す」

幻聴か現実か分からない境目でポツリと呟いたか細い声は誰の耳にも届く事なく、男の狂気の中に消えていった






【絆ー繋縛(ほだし)】束縛


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