「オイ、どけヨ」

「嫌だねィ」

下から睨む神楽。

俺はその表情を見た瞬間、なんとも言えない優越感を得た。


「い〜眺めだなァ」

「自分の彼女を下敷きにして何が楽しいネ?」

下敷きって……別に踏み付けてねーじゃん

「せめて“押し倒して”にしてくんね?なんか、下敷きって俺が悪いみたいじゃねーか」

「どっちでもいっしょネ。それにお前は今も悪いコトしてるアル」


俺が悪いコトしてる?
自分の彼女を押し倒して何が悪い

そもそも神楽が悪い
俺のベッドで無防備に寝ていたんだから


学校帰りに直接俺の家に来たわけだから当然薄いセーラーにスカート。

セーラー服から透けて見える暖色の下着に白くてスベスベで触り心地が良さそうな脚。
しかも、少し動いただけでパンツが見えそうときたらムラッとくんのが男だろ?

「そこで抑えるのが普通ネ!!」

「分かってねーなァ。お前は目の前にご馳走があったら我慢できるかィ?」

「できないに決まってるネ。」

「それと同じでさァ。」

やっと俺の行動と今おかれている状況を理解して神楽は大人しくなると思ったが……

「なんで私なんかにムラッとくるネ!?」

「は?」

この人は何を言っているのだろう。
いつもは自分で“ないすばでい”とか言ってるくせに。

「だ、だから私、胸だってないし顔も美人じゃないし…」

え?コイツ誰?
神楽ってこんな性格じゃねーだろィ!?

「まあまあ、胸は俺がこれからでかくしてやんから」

「な、何する気アルカ!?」

怪訝そうな顔をして俺を睨む神楽。
でもそんなに顔を赤くしてちゃ意味がないなァ?

「何って…揉む?」

「ハアァァァ!?ちょ、止めるネ!そんなことしてもお前にはメリットがないアル!!」

「いいじゃねーかィ。別に減るもんじゃねーし」

「そういう問題じゃないネ!!」

俺の下で両足を交互にバタバタとさせる神楽。
その行動一つ一つが愛らしい。

「煽ってんのかィ?それに、神楽の顔は120%俺好みなんだけどなァ?」

前かがみになり神楽と額をくっ付ける。

「ヒャッ!?どこ触ってるネ!?」

「どこって……腹?」

俺の右手はスカーフを引っ張って解き、左手はセーラー服の中。
思った通り神楽の素肌はスベスベで触り心地が最高だ。

「放すアル!!私を襲っても意味がないネ!!」

必死に抵抗を繰り返す神楽。
なに?俺ってそこまで嫌われてんの?
一応彼氏なのに……

俺のガラスハートに若干傷をつけたコイツにお返しと言わんばかりにキスを落とす。

始めはしばらく抵抗を続けたが、酸欠になってきたのか次第に大人しくなってきた。

「ぅ……ん…」

苦しそうに声を漏らす神楽。
だがまだ解放してやらない。
だって俺ってドがつくSなんだろィ?

隙をみて神楽の口の中に舌を侵入させる。
神楽は一瞬ビクッとはしたものの抵抗は見せなかった。

さらに神楽の舌を捕まえて絡めたりしたが抵抗がない。

さっきまであんなに嫌がってたのに……

抵抗がないのはこちらとしては都合が良いが、なんかつまらない。


そうだ!!

俺は神楽から唇をはなした。
透明な糸がプツンと途絶える。

……なんかエロい。


「ハァ…ハァッ……ァ!?」

荒い呼吸を繰り返す神楽が一瞬小さな悲鳴のようなものをあげた。

まあ、俺がセーラー服を上に持ち上げただけだけど


セーラー服の下から見える神楽の白い素肌。

薄ピンクのブラ。


あ、意外に……



「お前、着痩せするタイプなんだねィ……」

「……太ってるとでも言いたいのカ」

顔を赤くして答える神楽。
俺を直視できないのか顔を横に向ける。

なんか拗ねてるみたいで可愛い。

「いや、意外に胸があったんだな〜って」

「なっ何言って!!」

「でももう少しあっても良いかなァ?」

神楽は自分の手で自分の胸を隠しはじめた。

その手を神楽の頭の上に上げ、スカーフで結ぶ。

「解けヨ!このサド!!」

「落ち着きなせィ。ただちょっと揉んで大きくするだけだから。」

そう言いながら神楽の胸をブラ越に触る。


あ、すっげえやらけー。

「ッあぁ…やぁっ…」

ただちょっと触ってるだけなのに甲高い声を出す神楽。

ヤバ、なんか抑えれねーかも。


しかし、そんな心配は必要なかった。


なぜなら…

「総ちゃん、夕飯だけど…」

ミツバがドアを開けたのでそれどころでは無くなっからであった。





(ッぶねー。あと少しでバレるとこだったぜィ)

(何がネ!!バレそうだからってイキナリ布団はないダロ!!窒息死するとこだったネ!!)

(あーわりィ、わりィ…お詫びにキモチヨクしてやるから)

(お、お断りするアルッ)



《fin》



朱雨ちゃんから頂きました!
微裏っていうどこからどこまでがいいのか分からないリクエストしてしまって…
でも参考になりましたし、とても素敵な小説を書いてくれてありがとう!
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