◆ホルホース、下手くそか


「んじゃあな、可愛い君……っと、よぉ!待たせたな!」
「あのね、ホルホース。人を呼びつけておいて女とイチャついてるのを見せ付けるってどういうことよ」
「悪い悪い。なかなか離してもらえなくてよ……いや、色男が過ぎるのも困りものだな」
「自分で言う?」
「どっからどう見ても色男だろうがよ。それとも、どこかお気に召さないところがあるかい?」
「その一週間ほど洗ってなさそうな服とケツ顎」
「この服は仕事着だからよぉー、しょーがねぇだろ?まあデートの予定がありゃバッチリ決めるからよ。是非休日を教えて欲しいんだが?」
「今日は仕事の打ち合わせできたんでしょ。無駄話したいなら壁にむかってお願い」
「つれねぇな。ま、ビジネス優先ってのはしょうがねぇ。こればっかりは逆らえないからな」
「どこか入りましょう。立ち話って落ち着かないの」
「同感だぜ。よろしければせめてエスコートさせてほしいんだが」
「徒歩五分圏内で見つけてくれるならね。アナタとだらだら無駄に散歩するのも好きじゃないから」
「んー、今日はやけに機嫌悪いな?」
「そう?いつもこうだと思うけど」
「いや、いつもはこう、ツンケンする中にも愛がある!Loveが!」
「気のせいよ」
「んー……あ、やっぱさっきの別の女とのキスのせいだな。それ以外にいつもと違うところなんてねぇはずだ!」
「そのおめでたい脳みそのせいで私がいつも不機嫌になってるって何故気がつかないの」
「あ、それともあれか。お前今日辺りからオンナノコの日か!………………痛っ〜!おい、せめて平手で頼むぜぇ。お前のそのマッチョなスタンドでやられても全然嬉しくない!女からの平手なら別れの度に受けてるから別に構わないんだけどよぉ!」
「やれやれだわ」
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -