◆ポルナレフ、調子に乗る


「あれ、前が見えなくなっちゃった……あ、今度は結び目がほどけてる」
「何してるんだ?」
「アヴドゥルがね、女性はこの布で肌を隠しておきなさいって」
「ああ、ヒジャブか。こっちの帽子を先に被るんだよ。ちょっとしゃがみな」
「ん……うわ、すごい。あっという間」
「ヘアセットは得意なんだよ、俺。まあこの場合布セットか?」
「そういやポルナレフのその頭、毎朝やってんだよね」
「まーな。しかしこうも野宿続きじゃさすがに乱れちまうな」
「今夜はホテルじゃない?ここ結構大きい町みたいだし」
「そうだな。あ、そうだ。明日もどうせヒジャブをつけるんだろ?だったらまた俺がやってやるよ」
「いいの?ありがとう」
「ああ。だが布を取ったまま部屋を出るのはよくない」
「うん」
「従って、俺の方が部屋に行くということになる」
「うんうん」
「しかし俺はどうも朝が苦手だ」
「うんうんうん」
「つまり俺は、君に起こしてもらう必要がある」
「ん?」
「でもどうせ部屋に行くんだから、前日の夜から一緒に居たほうがいいのではないかと俺は思う!」
「ツインを二部屋とシングルを一部屋お願いします」
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