◆花京院、編集者になった

「先生、原稿受け取りに参りました」
「あっ、か、花京院さん?あの、締め切りまでまだ……」
「三時間ありますね。出来ていないならこちらで待たせてもらって構いませんか?」
「あぅ……あの、外に最近コーヒーショップがオープンしたのでそちらに行ってみてはどうで……」
「はい、先生がお好きそうな生クリームがたくさんのやつを買ってきました。これを飲みながら頑張ってください」
「どーも……」



「あの、見られると筆が進まないんですが」
「見てないと逃げてしまうでしょう?」
「逃げません!」
「この間サザエさん見たんですけど、隣人の作家さんが逃げてたので」
「あんな古典的アニメの演出を現実でやる人いませんから。お魚くわえたドラ猫追いかける主婦なんて見ないでしょう?」
「先生、ツイッターのTL監視したいんでしょう?」
「うっ、なぜそれを……」
「さぁてね、何故でしょう。さあ、あと二時間ですよ」
「ひぃ」
(何故なら僕があなたのツイッターまで監視してるからすぐ分かるんですよ。だってあなた、見ておかないとすぐに違う男のところに逃げ出しそうだから)
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