◆アヴドゥル、飲む

「そろそろ酒は終わりにして部屋に戻りなさい」
「いや、もうちょいだけ。アヴドゥル先戻ってていいから」
「日本人の女性というだけでよからぬ連中から声がかけられやすい。そうでなくとも君の外見や所作は男の目を惹く」
「心配してくれてんの?ありがと」
「それ以上に、酒に酔っている女性を一人置いていくなど男として出来ないよ」
「あと一杯だけ」
「ルームサービスに切り替えよう」
「高いじゃん」
「そのくらい出す。君、チェックを」
「かしこまりました」
「私エジプト語喋れないんだけど、注文どうすればいいの?」
「アラビア語だ。注文もしてやるから、ほら、立って」
「フフ、なんだかんだで付き合ってくれるアヴドゥルやっさしー」
「言っただろう。君の外見や所作は男の目を惹くと」
「ん?」
「他の男がいない場所でゆっくりと飲む方が私は好きでね」
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -