◆クルセイダース、正月をゴロゴロ過ごす

「正月だってのに何で人の家に集まるんだよテメェら……」
「わしは構わんだろ。スージーもちゃんと連れてきたぞ!ホリィと買い物行ったけど」
「俺は身内もいねぇし、まあ旅行を兼ねてだな」
「私はジョースターさんに誘われて来たものだから……新年早々押しかけて申し訳ないな。家主の貞夫さんにご挨拶したいのだが」
「ツアー中でいねぇよ。で、日本人共。お前らはわざわざ俺ん家まで旅行か?」
「ホリィさんの」
「おせちを食べに」
「お前らはマジで帰れ」
「まあまあ。高校生三人はもうすぐ受験だろう?最後の思い出になるかもしんねーんだからそう固いこと言うなよ」
「承太郎ってアメリカの大学でしょ?受験しに行くの?」
「アホか。SATとかのテスト結果を提出すんだよ。つまり俺はもう受験終わってる。まあお前らはせいぜい泣きながら勉強するんだな」
「僕たちは」
「世界的規模の財団に就職」
(コイツらがすげぇむかつく……)
「そういえば日本にはお年玉という習慣があると聞いて用意してきたんだ」
「さすがアヴドゥル!そこに痺れる!」
「憧れるゥ!」
「テメーらなんだってさっきからそんな喋り方なんだ」
「えっ。この一年二人で遊びまくったからかなぁ」
「そうだね。まあ以心伝心というやつさ」
(誘われてねぇ……)
「承太郎は受験勉強を泣きながらしてると思ってね。遊びの誘いで惑わすわけにはいかなかったからあえて声をかけなかったよ」
「花京院……」
「ハハハ、本当だよ。別に抜け駆けとかそういうわけじゃないよ」
「テメェはやっぱ帰りやがれ!」
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -