◆仗助、ラーメン屋で見てはいけないものを見る

「固め濃いめ多め、ニンニクマシマシでライス大とギョーザ。あとビール」
「すっげぇの食いますねぇ……」
「ん……うわっ!仗助くん!いつから隣に!」
「いや、俺の方が先に座ってましたから。てか……すげぇっすね」
「わわわわ!な、内緒よ!私が仕事帰りにラーメン屋で一杯やってるなんて言わないでよ!」
「そっすねぇ。こんなん皆にバレたらただでさえ男っ気がないのに更にひいちゃいますよねぇ」
「うわーん、わかってんのよそんくらい!でもやめられないのよ、しょうがないじゃなーい!」
「はいビールお待ち!」
「あ、どうも……………………っはぁ!うめぇっ!」
「何か俺のこともうどうでもよさそうっすね」
「仗助くんなら別に見られても関係ないかなーって。会社の人とか、あ、あと空条さんにもちょっと見られるとヤバいかな。だから、絶対秘密ね!もう婚期のリミットがそこまで迫ってんだから!」
「俺は対象外ってことっすか……」
「当たり前じゃない。学生に手ぇ出すほど焦っちゃないわよ」
(んじゃあ言いふらして焦らせるしかないかな、これは)


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