◆わいわいクルセイダース

「ジョースターさんーッ、なんとかしてくれよッ!なんでこのクソッたれのワン公がシートに座っておれたちが荷台にいなきゃあならねーんだよッ。せまくって腰がいてーよッ」
クチャクチャクチャクチャクチャクチャ……
「ポルナレフ、席代わるよ。ジョースターさん、ちょっと止めてください私が後ろに行きます」
「い、いや。催促したつもりじゃあないんだ」
「あれを催促と言わずして何と言うんだ」
「そうだ、じゃんけんして決めましょう、じゃんけん!」
「女性にこの席は辛いだろう、このままで構わないよ」
「いいえ!平等にじゃんけんで決めるべきです!」
「ほら、意地になったら聞かないんだから……ポルナレフのせいだぞ」
「んだとー!だったらテメェはじゃんけんせずに荷台にいろよなっ!」
「ああ。構わないよ。僕は荷台でいい」
「……俺もだ」
「私もだ」
「ちょ、ちょ、ちょっと待てよ!何か俺が女のコから座席を奪い取る悪漢みてぇじゃねえか!」
「その通りじゃないか」
「ほら、ポルナレフ、じゃーんけーん……」
「だああ……ほいっ!」
「ほいっ……ん。助手席はポルナレフのものね」
「……なんだこの空しい勝利」
「ほら、代わる代わる!」
「わーったよ。ったく」
「でもポルナレフの言うとおり腰が痛くなるからね、僕の膝の上においで」
「花京院、テメェの骨と皮だけの膝だと大してかわらんだろ。俺んとこ来い」
「私の方なら布をたくさん敷いてあげられる。こっちへ来なさい」
「テメーらそれ狙いで荷台がいいっつたのかよ!てかアヴドゥルは敷き布あるんなら貸してくれりゃあよかったじゃねぇか!俺がただの悪者だよこれほんと!」
「あ、じゃあポルナレフの膝にいっていい?」
「へ?」
「荷台に四人より、助手席に二人の方がまだマシかなって。皆も広く使えるし」
「……もちろん!ささ、おいでおいでー」
「「「ポルナレフっ!」」」


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