02



現在の時刻はまもなく明日へと差し掛かるだろう夜。
静かすぎる空間にあるのは、冷めたお茶と先ほどまで熱を持っていたであろうパソコン。
そして、一番を占めているものは、いたたまれない空気だと私は思います。
(以上子供の心の一部を抜粋)


あれ(前頁)から少し時間が経ち、まぁ色々とあり、此処が彼らにとって未来であり、また忍術学園や忍たま等というキーワードからまさかと思い、PCを立ち上げ検索するとそれはもうヒットするわするわ、あぁ人気今絶頂何ですねと思いながらも、彼らにも説明をしなければならない。

まずは、彼らが嘘を言っていないと前提で未来という事を言わなければならないが、子供の話は信じてくれなかった。


「(そりゃ、私だってただのコスプレ集団の、なりきりすぎて此方がドン引きするのを楽しむ集団だって思いたいよ。でも、化粧してないし、エクステっぽくないのがなぁ。いやいやありえないけど・・・頭痛くなってきた。良し、彼らはこういった展開を望んでいると思いながら話を進めるしかない)」


話していても、家電を見ても、それでも信じられるかとか妖術とか言ってきた彼らは、一緒にいた立花にのされているのを見ない振りした。
此方としても、あちらとしても半信半疑でありつつも、窓から外を見せようと思ったが、一階だと景色どころではないので、二階に上がってベランダへと案内した子供は外の多少の景色に唖然としている彼かを尻目にソット窓を閉めて鍵を閉めた。


「(今のリアクションがもし演技なら、君たちは俳優になれるよ!そして、ダマして悪かったって言ってほしいのに!!)」


その行動に気が付いた彼らが窓を今にも割りそうな勢いで叩いて叫んでいるが、気になんてしていられない。
彼らの本性がこの行動で少しでも分かればいいと思う半分、巻き込まれたくないと思うのがもう半分。

この気持ちを知りながらも子供は、カーテンを閉めて窓に背を向けて一息ついた時に、目の前にはベランダに出ていなかったのか、一人部屋に残っていてつい無言になり、後ろの声をBGMとして流れていた。


「(私ここで終わりかな)」
「・・・・・もそもそ」
「え、今なんて?」
「・・・・・確かに危害を加えて怖い思いもさせた」
「はい。怖かったです」
「すまない」
「・・・もう良いですと言えるほど、心広くないです」
「あぁ。もう危害は加えないので、話しをしないか?」
「でも、私も貴方たちも信じる気はないから会話の意味はないと」
「それでも、貴女からの考えはこれからの自分たちにとって必要なことだと考えている」
「・・・」
「・・・・・」
「「・・・・・」」
「はぁ。分かりましたよ、それに外でこれ以上騒がれたら近所迷惑で苦情が来ちゃいますし」
「すまない」
「本当ですよ。でも、窓を開けるの怖いので貴方が開けて下さい。そして、彼らを沈めてからさっきいたリビングに行きましょう」
「あぁ」


そしてカーテンを開けると、確実に怒っている方が数名。
子供はあからさまに目を逸らして無駄と思いつつも耳を塞いだ。



〜中略〜(作者の気分によりカット部分多数)
此処が室町から五百年は先の未来という事、そして、この世界の生きるための常識を説明した。
生まれると出生届を国に出して、亡くなると死亡届を出す。
生まれてから死ぬまで戸籍というものが存在する。
それが無ければ職に就くことはできない。
また、十五歳以下ではアルバイトをすることも出来ない。
アルバイトくらいなら、履歴書を偽れることもないと思うが、ばれれば警察に拘束されてしまう事。
身分証が必要ない仕事もあるが、それは伝えなかった。
それから先ほど調べたPCの画像を見せた。
(もちろん討論となってしまうが、画像をどう説明できるかとねじ伏せて見せました。もちろん私は半泣きでしたが・・・)


「つまり、信じられないが、私達はこの未来に来て、さらには物語の登場人物として人気という事か」
「いえ、人気までは言ってませんが」
「しかも、僕たちはこの世界では働くことが出来ないという事ですか」
「まぁ、私の知っている常識からの見解ですが」
「「「「「「・・・・・(じーーー)」」」」」」
「えっ?(嫌な予感が)」



まだ信じたくない(END)

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