ボタン



「おはようハチ」
「はよ。あ、雷蔵」
「何?」
「ひとつ置きにシャツのボタンかけ忘れているぞ」
「あ、コレ?」
「気づいていたなら直せよな」
「コレね、朝にボタン全部かけるのが面倒だなぁって、愚痴っていたら名前ちゃんが」
「・・・・・名前が?」
「いっそのこと一段置きなら等間隔になりますし、案外バレないんじゃないですか?って言っていたから、やってみたのだけど、すぐバレちゃったね」
「名前に相談したことがそもそもの間違いだな」
「僕もいいアイデアだと思っていたけど」
「三郎に見つかる前にボタン直しておけよ」


その夜名前が三郎に怒られたのは言うまでもない。


_
(END)
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