もしも挙式をしたら4



-勘右衛門編-


「それはやめませんか?」
「名前ちゃんどうして?こういった挙式にする人って増えているみたいだし、大丈夫でしょ」
「ほんと止めて下さい。普通でいいんですよ」
「でも、こっちの方が面白そうだし、きっと楽しいと思っちゃったんだよね」
「一時の感情で、見失ってはいけないものはあります」
「大丈夫だって、ほら、これ食べられるんだって!すごい事にきっとなるよ」
「(こうなったら)私達は食べられませんよ」
「え?」
「私達は、招待客じゃありませんので、食べる時間などほとんどありませんよ」
「ええ!?」
「何か催し物をしてくれている時は、その人たちを見なければなりませんし、言葉を読み上げている時も聞いとかないといけません」
「でも、少しくらい」
「ちなみに、食べ物はスタッフが運んでくるので、自分から取りに行くことなどできませんから」
「はい、却下ー!そんな俺が食べられないのに、みんなが食べているのを見ているだけなんて辛すぎるから却下します」
「そうして下さい」


勘右衛門は、お菓子の家などを会場内に設置して、料理より甘味に重点を置きそう。



(END)
前へ 次へ


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -