入れ替わり1-2



翌日


「戻ったぁ!自分の体って素晴らしい!!」
「あれから、行動制限されて大変で疲れてしまいました」
「でも、疲れたって言っている名前ちゃんより、ハチの方がどことなく疲れているように見えるよ」
「え、そうですか?あぁ、私感情が表に出にくいらしいので」
「名前は嘘をつくな!っつうか、俺がこんなにも疲れているのはお前たちのせいって分かっているのか?」
「?」
「そこ!一番の原因が分からないって顔をするな!」
「もう、この時はとりあえず謝っちゃえばいいんだよ(コソッ)」
「そっか、ごめんなさい」
「俺もゴメンね。あ、名前ちゃん今日は学校?」
「まぁ、大川さんに呼ばれたので」
「そっかぁ、大変だね」
「(俺の扱い酷くね?そして、俺への視線が冷たいやつがいる)」
「・・・・・」
「ど、どうしたんだよ、兵助」
「・・・・・なんでもない」
「いやいや、明らかに目が怒ってんじゃん」
「・・・・・」
「どうしたんだよ急に黙ってよ。もしかして、腹でも痛ぇのか?」
「っ!!お前が、昨日俺にしたこと忘れたのか!!」
「へ?昨日?」
「俺の豆腐一口だけって言っていたのに、半分以上口に入れた事、俺はまだ怒っているんだからな!!」
「・・・・・(名前さん名前さん。ちょっとお尋ねしますが、もしかして?)」
「(ごめんなさい。軽いいたずらだったんです)」
「(俺の知らない間に、本当何してるんですか!)」
「(本当ごめんなさい。軽いいたずらだったはずでした)」
「(あー。相手と手を出した標的を間違えたね)」
「何で黙ってるのだ!何か言えハチ!!」
「あっと、その、悪かった」

目が少し腫れている兵助に、完全に口の端が引きつっている八左衛門を見て、やりすぎたと罪悪感が込み上げた名前は、昼飯時に2人に豪勢な差し入れ(お高い豆腐込み)を持参したのだが、その事情を知っている勘右衛門と八左衛門以外はいきなりの名前の対応に少し混乱していた。



(END)
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