始まり
さて、どうしたものか・・・・・。
気が付くと、知らないマンションの一室と思われる部屋にいた。
どうしようかわからず、つい頼ってしまうものは携帯だ。
携帯を見ると、チョリース☆なんて書かれた文字が待ち受け画面として堂々と表記されている。
いやいやいや、こんなくだらない画面何てダウンロードしてねぇしと思いもう一度見ると、今度は画面が変わっていて、1年間青春してねという文字になっていた。が、何故だろう…
文字の周り一面にデコレーションされているあたりが、イラッとさせられる。
変えようと思っても、待ち受け画面だけは切り替えることは出来なかったが、疑問を回答するように、画面が切り替わることにより、犯人は自称未来人らしい。
神と言われるより、今よりさらに進化した科学によってという方が納得はしやすいが、イラッとするのには変わりはない。
こっちの呟きに回答してくれるように切り替わった画面の文字から分かったことは、ここは異世界。
そして、キャラが存在する。
どんな奴だと呟いても、お楽しみ♪なんていう画面になるだけで、今すぐ知ることは出来なかった。
そして、相次いで引っ越してきたので挨拶に回れという文字が点滅していた。
「勝手に好き勝手しといて、はいはい挨拶に行きますとでも思うのか?認めてないし、帰りたいんだけど」
そう呟くとまた切り替わった画面。
何を言っても現状は変わらないので、1年がんばってね☆となっていた。
なんと神経を逆なでしてくれる人なんだと感じ、面倒くさいのかと思いつつ、あまり関わりたくないのに関わっていきながら1年を過ごしていくなんて、先が思いやられる。
つーか、未来人。
画面変えて自分の言葉を送るより、メールか電話をしてこいや!文句の一つも直で返せないのが悔しい。
(END)
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