夏といえば1



−祭り−


「コレは……人がすごいですね」
「「「「…………」」」」
「どうかしましたか?せっかく来たのにテンション低くありません?」
「いや、その」
「なんとなく予想はしていた。分かっていた。分かってはいたが、名前のその恰好はラフすぎる」
「ダメですか?」
「名前ちゃん……僕が言うのも何だけど」
「もう少しだけでいいからさ、男のロマンを考えたほうがいいと思うよ」

まさかの雷蔵と勘右衛門にポンと軽く叩かれた肩と、皆からの寂しそうな視線がいたたまれなかった。



(END)
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