始まり2


この袋なに?
そう思っていると震える携帯。
メールかと思っていると電話だったらしくとりあえず出ることに。

「チョリース☆」
「てめぇか!この今の現状の根源は!!」
「そうでっす。てへっ☆ どう?感動しちゃってる?」
「するかボケ、まだ来週もガッツリ仕事があるんだよ。さっさと帰せ!」
「超冷たくない?」
「うぜぇ。つーか男だったのか、頭のいかれた女かと思ってたよ」
「正反対だね。頭のいい、いい男さ」
「うっさいわ」
「でも、ゴメンね本当に1年は帰られないから、楽しんでよ名字名前さん」
「(急に真面目になられると反応に困る)本当にか?あと、名前なんで」
「うん。ゴメンね。未来人だからってことで追求しないでくれるとありがたいかな」
「で、電話したのはそれを直に言いたかったから?」
「いや、こっちが楽しくないから隣人に引っ越しの挨拶してきてね。ちなみに両隣に挨拶してね!きっと楽しい1年になるから」
「この紙袋の意味は、挨拶の手土産ってことでいいの?」
「うん。話が早くて助かるよ」「は?了解もしてないし、挨拶にも行くなんて言ってないけど」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・ねぇ」
「何よ」
「お金必要だよね」
「あ?」
「これから1年お金必要だよね」
「貯金はある」
「残念でしたー。この場所では使えなくなっているので、名前は現在無一文でーす」
「うっぜぇぇ。その喋り方も、いきなりの呼び捨ても、すべてが腹が立つわ」
「毎月の入金が欲しかったら、ちゃんと挨拶してきて、僕を楽しませてね名前☆」
「覚えてろよ未来!」
「ふっふぅ。楽しみにしているけど、人が抜けてるよ。僕は未来人」
「黙って。そっちの名前知らないから、お前の名前は未来と呼ぶことにした。実際にもこの名前の人なんているからおかしくないし」
「未来ね。うん。1年間よろしくね名前」
「・・・・・金ちゃんと振り込んでいろよ。あと、1年でちゃんと帰せよ」
「はいはい」
こうして始まったこれからの1年は、どうなるか楽しみで胸が躍るなんて、思わないけどね。
くっそー。あの小説の下巻も読みたいし、漫画の続きも、ドラマだってあったのに・・・・・ここでやらないかなぁ。
長い休暇として納得するしかないのか、面倒くさいな。



(END)
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