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- ナノ -
(124話〜126話)

亜空間にて。
チーム5D's対チームラグナロクのデュエルを観戦。
チーム5D's最初の走者はジャック。
相手の“極神皇”なるシンクロモンスターに破壊されてしまったレッド・デーモンズ・ドラゴンに思わず声を上げてしまった。
ジャックの象徴とも言えるモンスターがあんな簡単にこっぱみじんに……。


「……ダメージが具現化してる」

「そのようだな」

「盛り上がってんじゃん……どっちが勝つんだろうねえ?ヒャハハハハ!」


ジャックは勝てるだろうか。
遊星さんがやるように、華麗な逆転劇を見せてくれるだろうか。
“極神皇トール”によって、ジャックのフィールド上にいるモンスターが全て破壊されてしまった。
ライフも1000ポイントを切って私は少し敗北を案じたが……ここで終わりはしなかった。
罠を駆使し、チューナーを復活させる。更にバーンダメージを与え、少しずつ反逆の手を打っていく。
罠カード“ロスト・スター・ディセント”で墓地のレッド・デーモンズ・ドラゴンも復活。
でもそのカードの効果で復活させたって意味は……。


「レッド・デーモンズ・ドラゴンにチューナーを2体?」


ジャックはロスト・スター・ディセントの効果でレベルが7となったレッド・デーモンズ・ドラゴンに2体のチューナーを指定。
ダブルチューニング……!?
私が彼らのもとを離れてから、どんな事があったんだろう。


『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン!!』


紅蓮の身体から放たれる威圧感は、対峙する極神皇トールと同等……いや、それ以上。
ルチアーノは「なんだよあのモンスターは!」と狼狽え、プラシドも眉を寄せ身を乗り出してモニターを見つめている。

拮抗し、共鳴しあう神と悪魔の龍。
ああ、なんだろ。遊星さんの所にまだ居たかったと思ってしまう自分がいる。

ファーストホイーラー同士の戦いは、ジャックの勝利で終わった。ジャックは極神皇トールを打ち破ったのだ。
やっぱりジャックはすごいな。元キングとか言われてるけど、すごく格好いい。


2017.01.12

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