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- ナノ -


藤木遊作
※ラブ・エレクトロ

▼制服

『遊作の学校の制服、けっこう可愛いよね』

「そうか?」

『うん。だってブレザーだよ?』

『お前のガッコーは違ったのか?』

『うーん……確か、違ったはず。ノースリーブで……』

『ノースリーブ!?』

『学年ごとに色が違うのは男子のネクタイと女子のスカートで……うん、そんな感じだったはず』

「……そんな制服の学校があるんだな」

『言っておくけど、ハッキリ覚えてるわけじゃないからね?』

「ああ」

『違う学校の制服って憧れるよねえ〜』

『憧れるものなのか?』

『そうだよ!ブレザーとセーラー服が主流でしょ?だから、制服が可愛いからあの学校に行くとか、中学の時はセーラー服だったから高校はブレザーのとこにする!とかの理由で進学先を選ぶこともあるんだよ』

『変なの』


▼制服2

『遊作おかえり!見て!』

「なっ、」

『草薙さんが軽くプログラムしてくれた!遊作の学校の制服でーす!』

「……」

『えっなにその目』

「なんでもない。よく似合っている」

『ほんと!?』

「ああ」

『学生らしくおさげにもしたんだよ』

「ぐっ……!」

『えっ!?』

「よく、似合っている」

『そ、そりゃドーモ……』

『おいおい大丈夫か?』

「大丈夫だ」

『名前それスゲー可愛いな!ちょっと画面中央に立ってくれよ!』

『ここら辺?』

『よしよし……んで、背景は住宅街で……右上にハートのアイコン……そして画面下にテキスト欄……できた! 名前、なんかシチュエーションに合ったこと言えよ』

『は? あ〜、じゃあ住宅街だし、制服だし……“おはよう、遊作くん。昨日はよく眠れた?”……とか?』

『見ろよ遊作、ギャルゲーだぞ』

「やめろ」

『“宿題はやった? わたし、あの後すぐに寝ちゃって……えへへ。だからその……写させて欲しいなぁ、なんて……”』

『この幼馴染ダメなヤツだな』

『“ダメかぁ。じゃあ宿題の提出が5限目だから……休み時間に教えてください!……ね?”』

「……もういい」

『思ってたより効いてるな……?』

『ねえもうやめていい?』

『おう。面白いモン見れたからもういいぞ』