イワン・カレリン
※付き合ってる
※今日は刺身の日らしい
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「実家から魚介類が届いたんだけど残念ながら私は捌けない。そうだ!イワンに頼もう!……という事でよろしくお願いします」
「名前って僕がなんでもできると思ってる節あるよね」
「お魚、捌けない?」
「できるけどさ……何が届いたの?」
「なんだろう……マグロ?」
「まぐろ!?」
「あとはイカとか……エビとか……」
「すごいね……キミのご両親って確か……」
「漁師だよ。クソ田舎の」
「“クソ”なんて汚い言葉はやめようね」
「はーい」
「それにしても立派だね……。今にも動き出しそうなくらい」
「ねー」
「夕飯は刺身にしようか。それと、あとで名前のご両親にお礼の電話を……」
「丁寧だね〜。まだお父さんとお母さんにイワンのこと紹介してないからそこまでしなくてもいいのに」
「で、でもさ!……あ、」
「お呼び出しだね、ヒーロー」
「……うん」
「気をつけてね。……出動あるし、今日はお刺身やめとく?」
「なんで?」
「私はお魚捌けないし、帰ってくる頃にはイワンも疲れてるだろうし」
「いいよ、やるよ。だから待ってて。……遅くなるかもしれないけど」
「何時間でも待つよ〜」
「ありがとう。じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい、イワン」